
作品基本情報 [事務局独自調査]
マインド・ゲーム
マインド・ゲーム
- ■公開メディア
- 劇場
- ■原作メディア
- 漫画
- ■公開日
- 2004年08月07日 ~ 0000年01月01日
- ■配給会社
- アスミック・エース
- ■分数
- 103分
- ■話数
- 1話
- ■原作
- ロビン西『マインド・ゲーム』(マガジンハウス『コミックアレ!』掲載)
- ■監督
- 湯浅政明
- ■制作
- STUDIO4℃
- ■著作
- ©2004 MIND GAME PROJECT
作品詳細情報
■ストーリー
初恋の幼なじみ、みょんちゃんに再会した西。彼女が姉のヤンと営んでいる焼き鳥屋に招待されたまではよかったが、借金の取り立てにきたヤクザにあっけなく殺されてしまう。しかし、将来に未練たっぷりの西は、神様に逆らって再び現世に舞い戻る。とことんやると神様に誓った西は、ヤクザに追われて危機一髪のところで、今度はクジラに呑み込まれてしまう。そこで出会ったじーさんはなんと、クジラの中で30年以上も暮らしていたのだった。
列車に乗っていた西(今田耕司)の目の前に飛び込んできた、初恋の女の子みょん(前田沙耶香)。二人は再会を喜び、彼女は姉のヤン(たくませいこ)と共に営なんでいる焼き鳥屋へ招待する。久方ぶりのみょんのオヤジ(坂田利夫)に彼女のフィアンセ、りょう(山口智充)も紹介され、結婚相手が自分ではないことを実感する西。しかしそこに現われた借金取りが、全ての状況を一変させた。みょんのオヤジは借金のみならず、サラ金に勤める若い女の子と同棲しており、取り立て屋のヤクザはまだしも、その手下でかつてJリーガーを目指していたアツ(中條健一)の尋常ならぬ怒りを買っていたのだ。復讐に燃えるアツは遂に爆発し、ピストルを持ち出した。ビビリ続けた西はずっと好きだった女の子さえ助けられぬまま、ケツに銃を突っ込まれ、あまりにもカッコ悪い死に方をしてしまう。黄泉の世界で自分のぶざまな死に様を見せつけられた西は、「もうおわり、君、そこんとこまっすぐ、ま~っすぐ歩いていき。そのうち消えるから」という神様に逆らい、反対の方向に全力で走り出す。
「俺は戻る。なによりも力強く、まっすぐと、のびのびと、楽しく、活き活きと、すべての力でやってみるぅー!」
すると一時は消えかけた身体も復活し、遂には現世へと戻るチャンスを与えられる。神様はいう。
「やってみ、信じてやってみい」
最悪の瀬戸際ではあったが、西は見事にリスタート成功。ヤクザの車を奪い、みょんとヤンと共に逃走する。しかし、ヤクザのボス(島木譲二)がそれを許すはずがなかった。迫り来る追っ手の一群とのデッドヒートの末、なんと巨大なクジラに呑み込まれてしまう!
なんとか生きていることを確認した3人。真っ暗なクジラの中でやたらポジティブな西は、自分が一度死んだことを告白する。
「自分をとことん信じたら、信じ切ったら戻ってこれたんや。素直に、誠実に。信じたままに行動することこそが、すべての壁を打ち破る武器や」
すると突然、そこにカタコトの日本語を話すじーさん(藤井隆)が現われた。
「アタシ、アタシ、ラジオモテマ~ス!」
意外にも安息の地然としたクジラの中で、束の間の享楽に耽る4人。クジラからの脱出は限り無く不可能に近く、だからこそじーさんはこのクジラの中で30年以上も暮らしていたのだ。自分の不甲斐無さが身に染みる西。その一方で、クジラにも少しづつ異変が起こり始めていた。
■解説
『アニマトリックス』、「ケン・イシイ/EXTRA」、NTT東日本CM「ガッチャマン」…あらゆるシーンのエキサイティングな映像には必ずその名を連ねて来た精鋭集団STUDIO4℃が、再び映像史の新たな世紀を切り拓く。
原作は、知る人ぞ知る、そして、知らなかった人は皆、
そのマジカルな世界に熱狂し、自らが知らなかったことを悔やむ
傑作コミック「マインド・ゲーム」(原作:ロビン西)。
監督は、劇場版『クレヨンしんちゃん』で注目を浴び、
シュールな短編『ねこぢる草』を手掛けた天才アニメーター湯浅政明。
業界中が待ちに待った、長編初監督作。
実写、2D、3Dを融合させ、路地裏から宇宙までを超絶技巧によって
メタモルフォーズさせてゆくハイブリッドムーヴィー。
この斬新な映像表現に勢いと深味を与える音楽を手掛けたのは、
ROVO、羅針盤等のユニットで世界的に評価の高い山本精一。
映像、物語、音。真摯に勇敢にのびのびと奏でられたそれぞれの要素は、
絶妙に響き合い、ジャパニメーションというカテゴライズでは到底収まり切らない、爆発的な覚醒感とエネルギーに満ちた空間となって魂を騒がせる。
これが、誰も予想しなかった、日本のアニメーションの進化形。
STUDIO4℃が放つハイパーテンションな映像万博、
『マインド・ゲーム』いよいよ登場!
■キャスト
・西/今田耕司
・みょん/前田沙耶香
・ヤン/たくませいこ
・じーさん/藤井隆
・りょう/山口智充
・ヤクザ/西凛太朗
・アツ/中條健一
・ボス/島木譲二
・みょん、ヤンの父/坂田利夫
■メインスタッフ
・監督、脚本/湯浅政明
・原作/ロビン西
・音楽/山本精一
・総作画監督/末吉裕一郎
・美術監督/ひしやまとおる
・CGI監督/笹川恵介
・設定、作画監督補/久保まさひこ
・色彩設定/鷲田知子
・動画監修/梶谷睦子
・編集/水田経子
・音楽プロデューサー/渡辺信一郎
・製作/Beyond C.、レントラックジャパン、アスミックエース エンタテイメント
・制作協力/吉本興業
・企画、制作/STUDIO4℃
■メインキャラクタ
・西
本作主人公。漫画家をめざし、フリーターをしているはずが、漫画も描かずどんよりした毎日。小学校からずっと好きで、未練たっぷりだったみょんちゃんと再会し、彼女が働く焼鳥屋に行く事になるが・・・。
・みょん
高校の頃、父親の借金から夜逃げ。今はひっそり、姉(ヤン)と焼鳥屋を営む。常連の男(リョウ)とつきあうが、昔好きだった西と再会。
・ヤン
みょんの姉。借金取りから逃れ、自由奔放な父、妹とともに焼鳥屋を営む。しっかり者ゆえか、家族の万事は彼女に集中。家庭を支えている。
・じーさん
くじらの中に30年間囚われ、生きて来たという男。暗闇の中で、妙に明るく意外に快適な生活空間を作り上げている。期せずして別れた、女房や息子に想いを残す。
・りょう
焼鳥屋の常連で、みょんに求婚しているトラック運転手。体育会系のいい人だが、頭髪に秘密を持つ。
・ヤクザ
借金取りに焼鳥屋に乗り込んでくるヤクザ。駆け落ちする女性が大坂駅で待っている。
・アツ
ヤクザと共に焼鳥屋に乗り込んでくる、切れ気味の男。目的は借金取りよりも、彼女を寝取られたみょんの父親への復讐。
・ボス
借金取り暴力団のボス。刑務所でサッカーに目覚めてから、大のサッカーファン。業界人によるサッカーリーグも開催している。
・みょん、ヤンの父
裕福な家庭に育ち、事業も快調。浮き名を流すが、バブルの崩壊と共に借金抱え家族で夜逃げ。焼鳥屋はヤンに任せて隠居生活。サラ金で知り合った娘(リコ)と同棲中。
■主題歌・楽曲
・テーマソング
・MIND GAME
・作詞/山本精一、不思議ロボット
・作曲/山本精一、不思議ロボット
・歌/山本精一と不思議ロボット
・イメージソング
・最初で最後の恋
・作詞/Fayray
・作曲/Fayray
・歌/Fayray