作品基本情報 [事務局独自調査]
イヴノジカン ゲキジョウバン
イヴの時間 劇場版
- ■公開メディア
- 劇場
- ■原作メディア
- アニメオリジナル
- ■公開日
- 2010年03月06日 ~ 0000年01月01日
- ■配給会社
- アスミック・エース
- ■分数
- 106分
- ■話数
- 1話
- ■原作
- 吉浦康裕
- ■監督
- 吉浦康裕
- ■制作
- ・アニメーション制作/スタジオ・リッカ
- ■著作
- ©2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.
作品詳細情報
■ストーリー
ロボット倫理委員会の影響で、人々はアンドロイドを“家電”として扱う事が社会常識となっていた時代。頭上にあるリング以外は人間と全く変わらない外見により、必要以上にアンドロイドに入れ込む若者が現れた。彼らは“ドリ系”※Android Holic=アンドロイド精神依存症)と呼ばれ、社会問題とされるほどである。高校生のリクオも幼少の頃からの教育によってアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用していた。ある時、リクオは自家用アンドロイドのサミィの行動記録に「** Are you enjoying the time of EVE? **」という不審な文字列が含まれている事に気付く。行動記録を頼りに親友のマサキとともにたどり着いた先は、「当店内では、人間とロボットの区別をしません」というルールを掲げる喫茶店「イヴの時間」だった。喫茶店「イヴの時間」にやってきたアンドロイドたちは、この店の独特のルールに従い、皆、一律にリングを外し、人間さながらの行動をしていた。ロボット法に詳しいマサキによれば、それは超ロボット法違反に当たるらしい。そこで知り合った常連客のアキコから、ここへやってくる理由を聞く。アキコにとっては、人間もアンドロイドも、皆、家族だという。ところが、どんなに見た目がそっくりでも中身は全然違う。だからこそ、よくこう思うようにしているのだとか。「『あなたは私をどう思っているの?』って。それが、ここにいる理由」と。アンドロイドも家族だからこそ、もっとわかってあげたいというアキコの言葉を聞き、リクオの心は揺れ動く……。
■解説
『イヴの時間』は、吉浦康裕(スタジオリッカ)と映像コンテンツプロダクション DIRECTIONS が制作した、ショートシリーズのアニメーション作品です。1話15分~25分の短編連作で、ウェブ上で2008年~2009年にかけて全6話を公開しました(作品詳細については上記公式サイトをご覧下さい)。それまで個人制作をしていた吉浦が、制作手段のデジタル化により実現可能となった”少人数ワークフロー”を実践し、エンターテイメント性と作家性、そして小規模とはいえシリーズという形での作品形態を実践して完成させたのが、この『イヴの時間』というアニメ作品です。
幸いにも公開配信後に徐々に再生数を伸ばし、結果としてシリーズ総再生回数が300万回を突破。その結果、全六話を劇場尺に編集して追加修正を加えた『イヴの時間 劇場版』を制作して2010年に全国公開することが出来ました。一筋縄ではいかない制作期間でしたが、それ以上に多くのものを自分の人生にもたらしてくれた作品でもあります。
※スタジオ立花公式サイトより引用
■キャスト
・リクオ/福山潤
・マサキ/野島健児
・サミィ/田中理恵
・ナギ/佐藤利奈
・アキコ/ゆかな
・コージ/中尾みち雄
・リナ/伊藤美紀
・シメイ/清川元夢
・チエ/沢城みゆき
・セトロ/杉田智和
・ナオコ/水谷優子
・芦森博士/山口由里子
・カトラン/石塚運昇
・カヨ/榎本温子
■メインスタッフ
・原作、脚本、絵コンテ、演出/吉浦康裕
・キャラクターデザイン/総作画監督/茶山隆介
・作画監督/茶山隆介、篠原隆、清水昌之、宮脇千鶴、矢口弘子
・原画/茶山隆介、黒澤治、佐久間浩昭、中山みゆき、前原薫、前原里恵、松村和子、植村三保、かみやろん、丸雄一、木村友美、長谷川亨雄、宮脇千鶴、山口真未、出野喜則、藤井瞳、篠原隆、平松岳史、狩野正志、中島千明、清水昌之、飯村真一、越田美喜、大藪佳奈子、北京写楽美術品有限芸術公司(Chen Zhan dong、Lu Yu、Li shi fen、Pan mai、Rong hai xia、Zhao jun gui、Gong chun yan)
・第二原画/、小川鮎子、高倉香恵、三浦菜奈、Gong le、酒井政子、増井直子、井下重信、手塚プロダクション、動画工房
・動画検査/大谷久美子、一条望、松本恵、沖田博文、寺田久美子、Zhao Jun gui、Rung Hai xia
・動画/CODE(椎名律子、鏑木勉、三木宣人、青木律子、照沼美希、武田祐輔、原田理恵、平村直紀)、動画工房(石井邦俊、全後映、町田佳代、小田道子、吉田奏子)、Wish(田中弘美、張宰鳳、小谷奈津代、村井夏織、松浦可奈、西山千夏)、たくらんけ(伊藤かおり、岡田夏美、西河広美、直井由紀、市村望美、大塚明子、坂本知美)、北京写楽美術品有限芸術公司(Piao Zhi xuan、Xu Yun zhu、Xin Zheng xi、Ling Zhen gen、Yang Xiao juan、Yue Xian yun、Wang Yan ting)、ノーマッド、シンエイ動画、BIG BANG、スタジオブーメラン、アニメスポット、ライジングフォース、旭プロダクション、玉沢動画舎、ディオメディア、中村プロダクション、アニメスポット、スタジオ・ヴィクトリー、スタジオコクピット、G&Gディレクション、TripleA
・デジタル作画/吉浦康裕、長谷川拓哉
・色彩設計/井上あきこ
・色指定/井上あきこ、鈴木美代子
・仕上げ検査/井上あきこ、鈴木美代子、こばやしみよこ、川添恵、油谷ゆみ、矢代実菜子
・仕上げ/Wish(奥井恵美子、斎藤知津江、長尾朱美、阿部優香、楠本麻耶、前田千妙、山崎久美子、天本洋介、熊田真子、千葉陽子、角野江美、杉原美香、田中恵梨香、渡辺美智子、若林洋子、井上泉、吉田春加、江草大樹、三留裕美、高橋祐、塩沢友里、古賀真利江、藤巻淳子、白戸勝彦、土岐智子、大谷道代、石川佳代、砂原直子、寺島伸弥、金光洋靖、藤原優実、望月順子、楢﨑光弘、加藤明美、松本由美、滝川ひかる、岡宮志帆、古河寿子、久島早映子、長谷川美枝、山下沙弥香、笹愛美、大本真希、谷本美幸、山瀬仁美)、動画工房(真壁源太、山本智佳、境野雄太、相原彩子、沼畑さやか、石黒けい)、北京写楽美術品有限芸術公司(Liu Zeng hai、Zhao De sheng、Li Hai dong、Wang Di di、Ma Wei、Yang Xiao dong、Jiang Xiao yun、Zhao Xiao fang、Zhang Zhi hua、Cui Jian wei、Zhao Bao heng、Wang Hong cheng)
・仕上げ協力/、アニメーションタイム、スタジオギムレット、アルテミス、ライジングフォース、スタジオザイン、AIC宝塚、D-COLORS、スタジオアド、スタジオOZ、はだしぷろ、イーゲル・ネスト
・3D背景モデリング/吉浦康裕、小野修、松本泰史、石川ホールディングス、石川武、松本敦志
・3D背景モデリング補佐/長谷川拓哉、安喰秀一
・3D背景レタッチ監督・マッピング/安喰秀一
・3D背景レタッチ/安喰秀一、山本聡子、安藤伸幸、渡辺恵理、長谷川拓哉、伊藤美樹、保元宏和
・3Dキャラクター・カトラン モデリング・アニメーション/TRICK BLOCK(笹川恵介、岩崎健司)
・3Dキャラクター・カトラン 主観インターフェイスデザイン/長谷川拓哉
・3Dキャラクター・テックス モデリング・アニメーション/スタジオアールエフ
・3Dキャラクターモデリング/中林圭
・3Dキャラクターアニメーション/中林圭、宮口智弘、ロマのフ比嘉
・3Dキャラクター制作進行/阿部正美
・3Dキャラクターレタッチ・マッピング/安喰秀一
・2D背景/木霊、インスパイアード(増山修、千賀知恵)、美峰
・2Dアートデザイナー/ホッチカズヒロ、一瀬皓コ
・エンディングイラスト原画/丸山薫
・エンディングイラストレタッチ/安喰秀一
・撮影、編集/吉浦康裕
・デジタルワークス、撮影補佐/安喰秀一、長谷川拓哉、安藤伸幸
・音楽/岡田徹
・サックス演奏/矢口博康
・音響監督/吉浦康裕
・音効/大久保和美
・サウンドデザイン/古谷正志
・サウンドエディター/藤林繁
・録音スタジオ/スタジオT&T、マルニスタジオ、タバック、アバコクリエイティブスタジオ
・ダビングスタジオ/アオイスタジオ
・ミュージック・ライツマネジメント/林要
・制作担当/安部勇士、池部博哉、真家祐也、塩谷孝(手塚プロダクション)、杉本真一(動画工房)
・脚本協力/所雅哉、長江優子
・SPECIAL THANKS/旦悠輔、沢村敏(東京テアトル)、相田毅、吉野絵美子(dwango)、隈部哲昌(スイートルーム)、中谷日出、株式会社ワコム、稲垣亮祐、氷川竜介、渡辺聡史、所今日子、Peter Nelson & Family、羽生澄子、滝瀬泰世、三上夏樹、小原慶太、浦田鉄也、熊谷美織、村上恭子、アン山本、秋吉さち子、秋吉克将、吉浦美津子、吉浦基記
・配給/アスミック・エース
・宣伝プロデューサー/小野幹雄
・パブリシティ/齋木美香(二葉堂)、中村優子
・予告制作/Motor/lieZ、佐藤敦紀
・宣伝美術/草野剛、阿閉高尚
・公式サイト/長谷川恵一
・アニメーション制作/六花 スタジオ・リッカ
・制作/ディレクションズ
・プロデューサー/長江努
・監督/吉浦康裕
■メインキャラクタ
・リクオ
ごく一般的な高校生。“ドリ系”と揶揄されることに抵抗があるが、アンドロイドに対してはドライになりきれない一面も。デジタルツールには詳しく、サミィの行動ログをきっかけに“イヴの時間”を知ることになる。
・マサキ
リクオの親友。特進クラスに所属し、将来はロボット法を専攻希望。アンドロイドは所有していないため、リクオの悩みは分からないと言うが、過去の出来事からロボットに対しては複雑な想いを抱いている。
・サミィ
リクオ宅のハウスロイド。ごく一般的な女性型モデル。ロボット三原則に従い人間に尽くすことを行動原理としている。
・ナギ
喫茶店“イヴの時間”のマスター兼ウェイトレス。明るくサバサバとした態度で振る舞うが、どことなくミステリアスな雰囲気を放っている。店を大事にしており、ルールを守らない客に対しては非常に厳しい。
・アキコ
明るくにぎやかな性格の女の子。とにかく喋ることが大好きで、”イヴの時間”でも誰彼かまわず話しかけて知り合いを増やしている。
・コージ
純朴そうで地味な男性。リナとベタベタでアンバランスなカップルが成立している。
・リナ
大人の色気が漂うセクシーな女性。コージに対する独占欲が強いのか、一緒にいる時は決して腕を放そうとしない。
・シメイ
“イヴの時間”の常連客。優しいそうなおじいさん。チエの保護者らしいのだが、チエには振り回されている様子。その言葉には含蓄があるのだが、チエの気を引くために猫のマネを練習するというカワイイ一面を持つ。
・チエ
"イヴの時間"常連客の一人。いつもネコのマネをしている、元気な女の子。シメイのことが大好きで、彼がいない時は寂しさを隠せず内向的になってしまう。
・セトロ
“イヴの時間”の常連客。スーツのこわもての男性。ソファに座って本を読んでおり、他の客とはそこまでコミュニケーションをとっていないようである。口を開けば、意外と飄々とした性格であることが垣間見える。
・カトラン
一世代前の家庭用ヒューマノイド。無骨な外観と融通のきかなさから不人気のモデルだった。
■関連作品
・イヴの時間
■主題歌・楽曲
・ED1
・やさしい時間の中で
・作詞/BANANA ICE
・作曲/岡田徹
・編曲/岡田徹
・歌/田中理恵