作品基本情報 [事務局独自調査]
タクティカルロア
タクティカルロア
- ■公開メディア
- TVアニメシリーズ
- ■原作メディア
- アニメオリジナル
- ■放送期間
- 2006年01月08日 ~ 2006年04月02日
tvk 2006年1月8日~2006年4月2日(1回~13回)毎週日曜 0:30~1:00
ちばテレビ 2006年1月8日~2006年4月2日(1回~13回)毎週日曜 23:30~0:00
テレビ埼玉 2006年1月8日~2006年4月2日(1回~13回)毎週月曜 0:30~1:00 - ■放送局
- UHF
- ■分数
- 30分
- ■話数
- 13話
- ■監督
- ふじもとよしたか
- ■制作
- ・アニメーション制作/アクタス
・製作/バンダイビジュアル/アクタス - ■著作
- ©バンダイビジュアル・アクタス
作品詳細情報
■ストーリー
近未来。突如、西太平洋上に現れた超巨大な停滞性台風『グランドロア』。
その誕生にともなう気候変化により世界の様相は大きく変化した。
その影響による海面の上昇をはじめ、海流の変化、気候の変動など
アジアを中心とした世界各地に深刻なダメージを与えた。
この自然災害を人々は『ケース・オメガ』と呼び、その大きな傷を歴史に刻んだ。
『グランドロア』発生から50余年。
人類は血の滲むような努力により復興を成し遂げた。
そして海洋航路の重要性が再認識され、第二の大航海時代を迎える。
しかし、海洋発展の裏に暗躍する、現代的に組織化されたテロリスト=『海賊』たちの台頭を許してしまう。
その脅威に対応するため、民間企業にも武装した自衛機関が組織されるようになった。
これは、そんな世界で『海賊』の脅威に、民間所属の護衛艦に乗り立ち向かう少女たちの物語である。
■キャスト
・美咲七波/中原麻衣
・凪宮漂介/菅沼久義
・綿摘翼/高橋美佳子
・深水さんご/植田佳奈
・海里美晴/小林由美子
・阿古屋真夏/比嘉久美子
・阿古屋真秋/新井里美
・島原看取/皆川純子
・ターニャ・L・コジマ/三宅華也
・クレイオ・アクアノート/夏樹リオ
・陸待クニオ/乃村健次
・濱口レマラ/中村大樹
・笠悟さより/中尾衣里
・虹浦鈴音/樋口あかり
・鮎原水萌/大浦冬華
・浅利木結/小野涼子
・笹原櫻/日笠山亜美
・鯨伏慶五郎/辻親八
・フルード/佐藤利奈
・フロート/渡辺明乃
・エステレーラ・ジャルディンマール/門脇舞
・ジョルナダ/柚木涼香
・クミコ・J・カーソン/鈴木菜穂子
・シイナ・ラケルス/小林希唯
・ラッシュ・ビヨンド/藤田圭宣
・ハクビ/能登麻美子
■メインスタッフ
・監督/ふじもとよしたか
・シリーズ構成、脚本/兵頭一歩
・キャラクターデザイン、総作画監督/伊藤岳史
・コンセプト・スーパーバイザー/小倉信也
・メカデザイン/高倉武史
・設定考証/白土晴一
・メカ・ビジュアルディレクター/伊藤浩二
・美術監督/篠田邦宏
・美術設定/比留間 崇
・色彩設計/伊藤ゆかり
・3Dディレクター/岩井 淳
・3Dヴィジュアル・ディレクター/武田隆史
・撮影監督/杉浦 充
・編集/田熊 純
・音響監督/明田川 仁
・音響効果/中野勝博
・音楽/七瀬 光
・音楽ディレクター/井上俊次
・アニメーション制作/アクタス
・製作/バンダイビジュアル/アクタス
■メインキャラクタ
●haru-nico Side
・美咲七波(みさき ななは)
パスカルメイジ艦長、二等海佐。漂介の姉。とび級で編入した連邦洋衛大学の専門課程をトップクラスで卒業したエリート。haru-nico警備保障からのヘッドハンティングを受け、クルーが女性ばかりの護衛艦パスカルメイジの艦長を務める。テキパキと指示を与える姿は勇ましく、クルーたちからの信頼を集めている。学生時代は勉強に明け暮れ、当時は友だちも少なく、男性との付き合いも皆無であった。(なまじ見た目が良いので距離を置かれていた)ただ、完璧人間だからこそ、精神的なスキを突かれることに弱い。消極的に逆ギレし、拗ねてしまうことがある。
・ターニャ・L・コジマ
パスカルメイジ副長、三等海佐。七波が最も信頼する副長。2人は連邦洋衛大学からの同期でもある。能力に関して七波に劣るような所は見られず、むしろ上司との付き合い方をわきまえている分、出世は七波より早いように感じられるが、本人にそのつもりはない。常に冷静、生き方にスキ無し。ある意味人生の勝者。実直を絵に描いたようなたち振る舞いと喋り方など、他を寄せ付けない雰囲気があるが、そのクールな姿には艦内でファン多し。クレイオと人気を二分する。
・綿摘 翼(わたつみ つばさ)
飛行長、三等海佐。パスカルメイジに搭載されている艦載機「カモメ」のパイロット。その腕は超一流。気が強く、ウジウジする人間が大嫌い。学園モノでいうところの体育会系スポーツ万能少女。男性に対しては、過去に何かあったらしく苦手である。自分のことは「ボク」と呼ぶ。
・深水さんご(ふかみ さんご)
統括機関長、三等海佐。パスカルメイジの主機操縦室を任される統括機関長。責任感が人一倍強くメカの扱いは天才的。ただ、少し勘違いからくるドジなところも。人から好かれる性格らしく友達が多い。旧家の出であるので、物腰は穏やか。大和撫子らしい礼儀作法は一通り心得ている。深々とお辞儀するのがクセ。どんなに急いでいても、感謝の心は忘れない。
・ 海里美晴(かいり みはる)
情報統括長、三等海佐。情報処理、作戦の立案などを一手に任されている才女。その能力は人間の範疇を超えている。寡黙で、あまり人と話さないが、人間嫌いというわけではなく、単にそういうウェットな関係に対して免疫がないだけ。つまり極度の照れ屋で、慣れない人と目を合わせて喋ることができない。日常的な生活能力は乏しく、私室は雑然と散らかっている。何かと世話を焼きたがるさんごとは、意外にもいいコンビ。
・クレイオ・アクアノート
砲雷長、三等海佐。パスカルメイジの砲雷長。超ナイスバディ。国籍はアメリカでグランドロア以降のギリシア系移民第二世代。戦闘時における判断力、分析力は抜群。立ち振る舞いにどこか男性的なところがあり、目鼻立ちのしっかりとしたそのルックスも手伝って、同性からやたらともてる。
・阿古屋 真夏(あこや まなつ)
一等海尉。真秋とは対照的な性格の双子姉妹。CICにおいては、各種情報の収集と分析を一手に任されている。仕事ぶりは冷静沈着で申し分無いが、こと私生活においては偏執的なところがあり、その上あまのじゃく。一般の人間から見ると実にタチが悪い。常に何かの実験を行っているマッドな科学者で、その言動も常軌を逸している。常に真秋と一緒に行動している。
・阿古屋 真秋(あこや ましゅう)
一等海尉。真夏とは対照的な性格の双子姉妹。CICにおいては、各種情報の収集と分析を一手に任されている。仕事ぶりは冷静沈着で申し分無いが、こと私生活においては偏執的なところがあり、その上あまのじゃく。一般の人間から見ると実にタチが悪い。間違って覚えたことわざなどを言うのがクセで、独り言のように呟いては、いつも自分で満足している。常に真夏と一緒に行動している。
・ 島原看取(しまばら みとり)
衛生長、三等海佐。パスカルメイジに乗り込むクルーたちの健康管理を任されている衛生担当。医療免許を持つ色っぽいお姉さま。学園モノでいう保健の先生。心理的なカウンセリングも担当しており、主人公はもちろん、他の女性キャラクターたちの良き相談相手。世なれた感じを装っているが、根はかなり純粋。恋愛についても常に真面目である。
・凪宮漂介(なぎみや ひょうすけ)
主人公。パスカルメイジに技術提供している精密機器会社の大手、小笠原技術研究所の技術系スタッフ。頭は良いがかなり気が弱く、技研においても、またそれ以外のところでも、使い走りにされることが多い。艦内システムのアップデートのためにパスカルメイジへと派遣される。とび級で専門大学に入学し、そこの学生を続けながら企業の研究室に在籍している。そのためか、サラリーマン的な思考はあまりせず、学生気分で仕事にあたる。七波とは姉弟で彼女が大学の専門課程(全寮制)に進学するまでは一緒に暮らしていた。だが、両親の離婚の所為で離れ離れになり、ここ数年会う機会がなかった。パスカルメイジでの思いがけない再会に、かつて憧れていた気持ちが再燃する。
●enemy Side
・ハッサン
"護衛艦狩り"として洋衛軍の護衛官を沈めていたヴェッケン艦の艦長。通常、海賊行為は小規模な組織で行われるものが多いが、洋衛軍から護衛艦を奪ったという事実や、最新のヴェッケンシステムを扱う技術持っていることなどから、海賊ではないことがうかがえる。しかし、ヴェッケン艦に同乗していたフルードからしてみれば、無能に等しい戦闘指揮能力であり、結果、パスカルメイジに難なく撃退されている。
・フルード
現在はFPLI(ルース解放同盟)に雇われているフリーの女テロリスト。傭兵のように、あらゆる組織を渡り歩き暗躍する双子の少女の姉。"フルード"も本名ではなくコードネームのようなもの。フリーとはいえある信念を持って行動している節があり、特に護衛艦に対しては、ただならぬ憎悪を抱いているようである。妹のフロートに辛く当たることが多いが、本心では溺愛している。非常に好戦的かつ理知的な性格を持っており、過去の数々の破壊行動の実績から、軍事関係者や裏社会では妹のフロートと共に"相似形の悪夢"と呼ばれ恐れられている。
・フロート
フルードの妹。姉と同じくテロリストを生業としてるが、その行動に政治的思想は見られない。姉には従順で姉妹という絆以上のものを感じている。普段から派手なゴスロリファッションで歩き回るなど、どこが常識から外れた行動が目立つ一風変わった少女であり、常に8mmフィルム撮影機を携帯し、暇さえあればそれを回しているが、その行動の真意もまた不明。二人の出身は東南アジアと言われているが、その出生などは定かではなく、素性は謎が多い。
・リディル代表
グランドロア以降、主に軍事産業にて、急激に規模を拡大した巨大複合企業(コングロマリット)の代表。北欧に端を発するリディルを、様々な企業を買収、合併などを繰り返し、世界随一の企業に育てあげた人物。彼の欲望は企業のみならず、国策にも向けられ、さらにヨーロッパに止まらず、全世界の実質的な支配へと向いていた。そして、彼の夢の実現は確固たる自信をもってなされることになる。『ノイントテーゼ』との出会いによって…。
・ラッシュ・ビヨンド
"“暁(あけ)の葬列"バタフライラッシュの異名を持つ天才。現在は"メトセラ"という潜水艦に搭乗していると言われているが、その素性はまったくもって謎。また彼の船には常にアゲハ蝶がペイントされ、それが「バタフライ・ラッシュ」の異名を生んだ。実はまだヨーロッパの某大学の学生。裕福な女系家族に育ち、普段は女言葉を喋る。けれど気が弱いわけではなく、行動力は人一倍で、無茶を押し通す頭脳と体を備えてもいる。そして偶然、ノイントテーゼと出会い彼の運命は加速していくことになる…。
・トウテツ
ラッシュの参謀として彼と行動を共にしている元大学教授。歴史学、政治学の筋では、異質な人物として有名であった。ラッシュとは彼が大学入学前に兵役に就いていた時に出会い、以後、生涯のパートナーとなる。大学での研究の毎日に嫌気がさしていた頃、ラッシュとの出会いと同時にノイントテーゼとも出会うことになり、彼は生きる目的を見つけたのだった。
・レーゲン
美晴と同じ研究所テイラーシリーズで英才教育を受けていた天才プログラマー。洋衛軍護衛艦隊のOSへのハッキングに使用された彼の「プロヴァンシャル」プログラムの威力は測り知れない。今はハクビの元に身を寄せており、彼女からの信頼も厚く、年齢の割りにはかなり大人びた容姿、性格である。彼女との出会いは、研究所である可能性が高いが、詳細は不明。現在はリディルの計画を手伝っており、本当の目的は別にあるようだ。
・ハクビ
「ハクビ」と呼ばれ、リディルの総代表の秘書兼アドバイザー的な存在。自ら表舞台に出ることはなく、黒子に徹している。常に冷静沈着で「ノイント・テーゼ」の理論を発案、論文にした当人である。リディル代表やラッシュらは、そんな彼女の魅力と「ノイント・テーゼ」に心酔しきっている。しかし、それに反比例するかのごとく、彼女は、自分が作ったレポートを元に進められている計画にも興味ももたず、少し先の未来を予見している…。
●other
・エステレーラ・ジャルディンマール
東南アジア西方に位置する小国、東ルース共和国の副大統領。この年齢にして副大統領として活躍している天才少女である。グランドロア発生以後その海上航路の重要性から、今や世界の注目を集める国となった東ルースの平和のために、多くの責任と期待を背負っている。しかしその反動からか、艦艇マニアな一面を持っていたり、東ルース独特の挨拶(どうやら相手を選ぶらしいが)であるマウストゥマウスのキスをして、七波たちパスカルメイジクルーを困惑させた。
・ジョルナダ
エステレーラ・ジャルディンマール副大統領の秘書のひとり。副大統領を公務だけではなく、プライベートもフォローしている。冷静沈着であり、基本的に無口。副大統領がパスカルメイジに乗船した時は、普段のストレスを解消させるがごとく振舞う副大統領を放任、そのフォロー役に徹していた。それも普段、激務に追われている副大統領のことを気にかけているが故であり、彼女の大っぴらに見せないやさしさでもある。
■メインロボ・アイテム
●兵器・メカ
・パスカルメイジ
海上テロから船舶を護るharu-nico警備保障の護衛艦。全長124m。全幅19m。深さ7.4m。喫水5.5m。基準排水量3,420t。満載排水量4,250t。エンジンCOGAC方式水素ガスタービン4基。速力約42ノット(公称)。搭乗員数48名。艦載機PV-16C(VTOL)2機運用可能。兵装として、個艦防空用ミサイル・フェルメールと、対艦ミサイル・レーヴァティンを搭載。
・カモメ
パスカルメイジ搭載の全天候型哨戒VTOR。民間護衛に関する国際条約の規定のため、対潜を含む武装はなされていないが、それを補って余りある優れた航続距離と哨戒能力を持つ。通常定員はパイロット、コ・パイ、ナブの3人だが、最大4人まで搭乗可能。下方視界を確保するための独特のキャノピーは、「ポップアイ」と呼ばれている。
・フリードキン
沈没船の調査から引き揚げ、曳航などのサルベージ作業と共に、修繕用のフローティングドックとしての機能も有する多用途作業調査船。巨大なクレーンを装備し、海上での安定した作業を行う為に半没型双胴を採用している。現在は、査定のための船体回収などの船舶保険の業務を中心に活動している。
・オリビエ(ラジダエ級)
民間の商業護衛用として設計された、haru-nico警備保障の主力護衛フリゲート。高速化する貨物輸送を護衛するため、推進抵抗が小さく安定性の高いトリマラン船型(三胴式)を採用している。従来の護衛艦と同等の性能を有しつつも、徹底した経済効率・省エネが図られており、様々な全自動化・少人数化の工夫がなされている。
●用語集
・「アイショーティ」
女性艦長に対しての「了解」の意味。基本的にパスカルメイジのクルーは七波に対してのみ使われる。
・「IRスキャナー」
赤外線によるスキャナー
・アリスブランド
女性クルーばかりのパスカルメイジを揶揄したニックネーム。当たり前だが良い意味には使われていない。
・アルヴィース
パスカルメイジに兵装されているCIWS(近接防御武器システム)。簡単に言うと機銃のようなもの。パスカルメイジには後部左右に2機設置されている。
・アルファル
ミサイル名。高機動対艦ミサイル。第1話で不明艦より発射される。
・ECMブイ
対空機雷を補助するためにメトセラから放出された電波妨害システム搭載のブイ。
・イリーガル
通常、敵性艦のことをいう。海洋国際法で規定された海賊行為を行なう艦船のこと。
・ヴェッケン・システム
幽霊船・さまよえるオランダ人伝説のヴァン・デル・ヴェッケン船長をその名の由来にもつ。ステルスが一般化してしまった世界観の中で、新たに提唱されるようになった「スプーフィング」(なりすまし、spoofing)と呼ばれる積極的電子擬装手段の実用化を目指した実験システム。元々はリディルが「グランドロア研究」の一環として開発した高度電波環境シュミレーションであったが、その戦略性から軍事技術に転用されることになった。基本的に三つの技術、敵レーダー波に対し同波長・逆位相の電波で相殺を行う「アクティブ・ステルス」、自らの発する電波(レーダーや通信等)を自然電波に偽装させる「イレギュラー・ウェーブ」、敵の通信・データリンクに対し人工フェージング等の自然現象を装う新たな妨害手段を用いて情報遮断や欺瞞を狙う「セセッション」から成り立っている。また、ホスト艦とターミナル搭載艦艇を結ぶことで、一定海域での敵レーダー探知を難しくさせる「エリア・ステルス」構想の実験も行われ、実現されれば電波的に「見えない軍隊」を運用することも可能とされている。ただし、システム運用には周辺海域の詳細な気象・海面データが必要であること、膨大な情報を処理するために大規模な量子コンピューターを搭載しなければならないこと、効果が不安定であることなどの問題も多く、予想を超えた状況ではほとんど機能しないという致命的な弱点を持つ。リディル内部でも「あまりにパラノイア的なアイデアで費用対効果が得られない」との批判もあり、研究現場からも「名前のごとく、このプロジェクト自体が行き場を失っている」との自嘲めいた意見も聞かれる。
・ヴェッケン攻撃ヘリ
画期的ステルス技術であるヴェッケンシステムの小型アレイを搭載した対戦車ヘリ。
・エプタム(元々はアイヌ伝承の「エペタム」が由来)
第12話での出航に際し、パスカルメイジに新たに装備された対空ミサイル。今まで個艦防空用に使用されていた同じフランドール社の対空ミサイル『フェルメール』の発展型。最終回にて多くの敵対艦ミサイルを撃墜した。
・小笠原技研(OgasawaraR&D)
凪宮漂介が所属する、先端的な製品の研究開発を行なう精密機械メーカー。大手総合重機企業の傘下にある。
・オーグ社
洋衛軍で広く使用されていたOSのソフトメーカー。洋衛軍のファミリー企業と呼ばれ、上層部との癒着が噂されている。一部の識者からはシステム上の脆弱性が度々指摘されている。
・オリビエ
パスカルメイジの僚艦。Haru-nico所属の民間商業護衛艦。経済効率を重視した最新フリゲート艦。
・海賊
海洋航路上に現れる海上テロの俗称。または海上で犯罪行為を行なう個人及び集団を指し、窃盗や略奪から、政治的なテロも海賊行為に含まれる。
・海賊ギルド
東南アジア海域で勢力を誇る海賊コネクションの総称。各海賊勢力の緩やかな連帯で成り立っているが、有力海賊のリーダーであるペナンガラの政治力により維持運営が行なわれている。
・カラムアレイ海峡
廃棄された巨大海上プラント群と陸地に挟まれた狭水道。昼夜を問わず多くの一般船舶が通り抜けている航路であり、「渋滞海峡」と呼ばれてる。これは航路管制機関により、厳格な維持運営がなされているためでもある。
カレントα
“カモメ”との間で取り決められた“パスカルメイジ”のコールサイン。
・グランドロア
50年前に西太平洋上に現れた大型の停滞性台風のこと。その影響による海面の上昇をはじめ、海流の変化、気候の変動など、アジアを中心に世界各地に深刻なダメージを与えた。この自然災害を人々は『ケース・オメガ』と呼び、その大きな傷跡は歴史に刻まれている。
・ケースオメガ
グランドロア発生による全世界的な被害の総称。
・高圧噴霧システム
『護衛艦狩り』が使用していたヴェッケン艦が運用していたステルス補助システム。元々散水器を使った汚染除去装置(汚除器)だったものからの発展で、このシステムを使って艦を霧状に覆う。すると輪郭を捉えることで照準を定めようと機能する光学系の射撃管制装置やミサイルの視覚センサーの測的を妨害することができる。また散水噴霧することで艦体を冷却し、熱源探知系のセンサーに対しても欺瞞する効果もある。
・コンディションゼブラ
ゼブラとは「Z」、艦内が最大限の緊張レベルにある状態。総員が配置され、緊急かつ即応的な態勢が取られる。この他にも、艦に危険がないと判断されるコンディション・エックスレイ「X」、任務実行中のコンディション・ヨーク「Y」の3段階がある。
・護衛艦
この作品の世界観では、一般船舶の護衛を行なう艦艇のこと。海軍や海上警察以外の、認可された民間護衛会社の武装艦艇を指すことも多い。
・護衛艦狩り
護衛艦のみを襲う正体不明の海賊。高リスクな上に利益のない護衛艦襲撃という行動から、関係者の間では様々な憶測を呼んでいる。
・サイドスキャンソナー
両側の変換器から音波を発信し、反射の強度で海底状況や対象の位置・形状を観測するソナー。
・CIC
戦闘情報センター、戦闘指揮所のこと。戦闘時には艦の中枢となり、情報の全てが集約され、艦長の七波はこの場所へ移動して指揮を取る。ちなみにその際、ブリッジには艦長不在のため、副長のターニャが常駐する事となる。
・スタビライザー
船舶の動揺を軽減する装置のこと。荒波の中、艦を安定させることはかなり難しく、しかも2話の戦いの時のように横波を受けながら定位置を維持するのは非常に困難であり、パスカルメイジの性能とスタッフの力量が優秀であることが伺える。
・スティガンテ
民間海上護衛基準装備の対艦魚雷。条約により対潜用魚雷は装備できないが、大型船の水中部への攻撃という名目でパスカルメイジが装備している。ただし深度設定を変えることで、潜水艦への攻撃も可能となるため、これを問題視する意見も多い。
・ステルス
ステルスとは電波の反射や赤外線の放射などを抑え、敵から発見されづらくする技術である。「隠れる」等の意味がある。
・スパイラルバンド
停滞性大型台風グランドロアを取り巻く雨雲の帯(バンド)。簡単に言うと積乱雲が列状に連なっているもの。中心から螺旋状に発達した対流雲列が広がったもので普通の台風でも発生する。
スペクトラム分析
カモメがヴェッケンシステム本体を捜索するのに際し、海面の赤外放射の周波数毎に分解することで、海面温度を割り出した分析方法。
スモークロケット
視界を遮るスモークスクリーン(煙幕)を撒布するロケット弾頭。“パスカルメイジ”のVMLSから射出される。
・スルト
パスカルメイジの兵装管制オペレーティングシステム。(ソフト名)
・THEL CIWSセル・シウス
TacticalHigh Energy LASER-Closed In Weapon System(戦術高エネルギーレーザー近接防御武器システム)X線レーザーによる対空迎撃システムで、パスカルメイジには以前から試験的に2門装備されていた。最終回のナクロマ艦隊との戦闘において、多数の対艦ミサイルを撃墜。疑問視されていたその実用性を見事に証明した。
・線形磁界
磁気探査データを詳細解析したことで、翼がメトセラの磁界特性を表した言葉。正確には「敵推進システムの線形磁界成分解析が出来た」ということ。
・センサーブイ
カモメが哨戒活動に使用したソナー及び海中の状態を計測する各種センサーを備えたブイ。対潜哨戒だけではなく、様々な調査活動にも利用されている。
・相似形の悪夢
フリーのテロリスト“フルード”“フロート”の異名。
・タイタン型プラント
一世代前に広く普及した大型生産設備。海上メガフロート等の工業インフラなどに利用された。
・ダメージコントロール
護衛艦等に発生した敵攻撃被害の拡大を防ぐため、統括機関長が各対処班(ダメコン班)に指示を出し、対応すること。
・タンキエム
対メトセラ戦のために、条約違反を承知でパスカルメイジに装備した対潜魚雷。その対潜能力はスティガンテと比較にならないほど高い。
・短波通信
メトセラが海賊への通信に使用した電波通信。短波通信は、比較的少ない電力・小規模な受信設備であっても遠距離通信が行なえる利点があり、この時代でも利用されている。
・調査艦フリードキン
調査からサルベージ作業、フローティングドッグの機能までを有する多用途作業調査船。撃沈されたオリビエを回収調査するため、Haru-nicoの親会社である海運保険により手配された。
・データロガー
その名のとおり操業データを収集し、記憶媒体や記録紙などの媒体に記録(ログ)を残すもの。第2話ではヴェッケン艦と戦ったパスカルメイジのデータを洋衛軍から回収されてしまう。
テイラーシリーズ
レーゲン、美晴らが所属していた天才プログラマーを育成する機関。表向きは教育機関だが、その内情は一切不明で、数年前に謎の消滅をしている。
・デコイ(自航式デコイ)
パスカルメイジがメトセラの魚雷を回避するために射出した自走型のおとり。敵魚雷の追尾システムを誤認識させる。
・ドップラーシフト
ドップラー効果のこと。救急車のサイレン音が近くから遠くへ行くと音が変わるように、光や電波も変わるのである。
・ドロップワン
哨戒機“カモメ”に与えられたコールサイン。
・南波島(なうみじま)
西太平洋上に浮かぶ人工島で、パスカルメイジが所属するharu-nico警備保障東アジア支社もここにある。世界にいくつかある人工島の中でもかなり大きな部類に入る。大規模な水素プラント群もあり、この島だけで自給自足が成り立つ。 西太平洋地域の交通の要となる場所でもあり、大手企業の支社や洋衛軍など政府関係の各機関もここにある。
・ナクロマ共和国
東ルースの隣国で、自然の大地を持たないメガフロート海上都市国家。環太平洋連合寄りの東ルースとの関係は非常に悪い。
・ニードルマイン
パスカルメイジの最終防衛兵器。艦の左右横側から無数の徹針弾が出て、CIWSで破壊できなかったミサイルを撃ち落す。
・ノイント・テーゼ
ハクビが学生時代に発表した論文。緻密な論証により導き出された9つの命題を中心に、「カオスの安寧」という彼女独自の考察がなされている。一部の若手士官に多大な影響を与え、これが軍の改革運動に発展する事を危惧した上層部により、非公開とされた。
・パッシブソナー
音を発信し、対象を探知するアクティブソナーと違い、潜水艦や水上艦艇の発する音を受信することで探知する装置。音源の方向や音色で、対象の識別を行なう事が出来る。
・haru-nico警備保障
パスカルメイジが所属する警備保障会社。アジア圏随一と言われる東アジアの保険会社『kibi-tsu』の子会社でもある。民間護衛艦ビジネスは、グランドロア後の海賊被害の多さに業を煮やした保険業界によって、大口保険に加入した海運業など得意先への護衛サービスとして始まった。国内の復興を優先していた各国政府は、『航路整備の民間活用』として、こうした護衛艦ビジネスへの積極的な支援策を開始したため、『kibi- tsu』の一部門から民間護衛艦を持つ警備保障会社『haru-nico』として分社化された。 グランドロア周辺海域にある特別護衛認可地区での海運警護の依頼は多く、特にパスカルメイジが所属するharu-nico警備保障 東アジア支社の人材や実績は第三者機関が発表している信頼格付けで高評価を受けている。しかし、復興が一段落し、環太平洋連合の力が大きくなっていくと、『太平洋の警察』を自負し、海の治安維持を受け持つ洋衛軍と民間護衛艦ビジネスの関係は、次第に対立的なものになっていく。そのため、洋衛軍の政治圧力により、民間護衛艦の装備や行動への規制(対潜兵器と長距離対空兵器の装備制限・搭載機の非武装・軍艦に対する攻撃禁止等)は年々厳しさを増している。特に、設立当時より東アジア地域の洋衛軍将校に対する強引なヘッドハンティング等から、『kibi-tsu』と洋衛軍の関係はあまり良好とは言えず、露骨な『haru-nico』いじめがしばしば行われている。『haru-nico』側も民間護衛艦ビジネスの旗手として、業界の独立と規制緩和を訴え続けている。
・パンセ
海里美晴が作成したオリジナルOS。従来のオーグ社製OSと互換性を有しながら、処理速度が向上、セキュリティホールも減っている。
・東アジア防衛機構
環太平洋連合加盟国の中で、東アジア各国を中心にした地域防衛同盟機構。マスコミからは「同盟内同盟」「洋衛軍東アジア支店」と皮肉をこめて呼ばれている。
・東ルース共和国
大平洋南西に浮かぶ小国家。グランドロア発生後、海上交通における要の国家となり、その国力、国際的発言力も増してきている。そのため、隣国であるナクロマ共和国との緊張が増大している。
・非対称プロトコル
「非対称」とは対等ではない状況をいう。圧倒的に不利な状況において、迎撃・防禦を行なうため美晴が開発した緊急対応プログラム。艦の生存を最優先においており、通常のスルトの兵器管制よりも迅速な対応が行なえる。ただし、一時的に対艦攻撃や索敵等の能力が低下してしまう。
・フェルメール
ミサイル名。個艦防衛用対空ミサイル。パスカルメイジの後部ランチャーより発射される。
・プロヴァンシャルプログラム
テイラーシリーズで美晴と一緒だったレーゲンが開発したハッキング・プログラム。その性能は凄まじく、ガードが固いはずの洋衛軍ネットワークに侵入、軍用OSの脆弱性を利用した攻撃により、混乱を演出した。
・プロパルサートルク
『たくろあ航海日誌』で植田統括機関長が連呼していたセリフ。プロパルサーは「推進器」、トルクはその軸にかかる「力」のこと。パスカルメイジがスパイラルバンドの荒天の中、進むときに下部に搭載されているプロパルサーが波の高低により水中から露出空転してしまい、回転数変動による負荷がかかってしまう可能性が高いため、さんごは「プロパルサートルクに注意!」と呼びかけたのである。
・ベイパースクリーン
火災に際して、霧状の水を噴射することで空気中の酸素を薄める消火方法。噴射した水が直ぐに火災の熱で水蒸気となり、これによって酸素濃度が減るため、この時代では「ベイパースクリーン」(水蒸気網)と呼ばれている。
・ヘルム・ステディ
舵を切らず、進行方向を変えないこと。「針路そのまま」の意。
・ヘルム・レフト
艦首を右へ向けること。また、舵を右にとること。「ヘルム・ライト・フル」は、 舵を右一杯にきることを意味する。
・ミニ・グランドロア発生装置
本編終盤において、ナクロマ共和国が使用した気象コントロール兵器。停滞性低気圧を発生させることが可能。
・メインバラスト
『護衛艦狩り』が使用していたヴェッケン艦は艦橋深度潜航機能を持つため、潜水艦と同じくメインバラストタンクの調整で艦橋深度潜航状態になったり浮上したりする。ちなみにメインバラストタンクに空気を入れると浮上し、海水を入れると艦橋深度潜航状態になる。
・メトセラ
リディルが極秘裏に北欧のナルヴィック造船所で開発した試作攻撃型潜水艦。対水上艦戦闘のデータ取得という名目で、ラッシュ・ビヨンドに与えられたらしい。
・誘導機雷ハリバット
高い識別能力をもった着底設置型、自走誘導機雷。海洋生物の形状を取り入れた独特のデザインをしている。
・洋衛軍
グランドロアの発生は、世界情勢を一変させた。世界の食料庫となり著しい経済的発展を遂げたロシアとアフリカ諸国、そして、新EU内には「リージョン化経済」(※)を利用し影響力を強める巨大企業同盟「リディル」が誕生する。 多大な被害を受けた太平洋沿岸の諸国は、こうした勢力の経済・軍事的脅威に対抗するため、北米大陸主導による新しい形の共同体国家・環太平洋連合を構築し始める。この環太平洋連合参加国間の軍事的な共同作戦能力を高め、最終的には統一連合軍を目指しているのが、洋衛軍である。規模としては世界最大の軍事力を誇り、『太平洋の警察』を自負している。 ただこうした巨大な組織に良く見られるように、官僚主義の弊害と利権の集中からくる構造腐敗も内在しており、この組織体質に耐えられず除隊する者の中には西太平洋の特別護衛認可地区の民間企業の護衛艦ビジネスで働く者も少なくない。※グランドロアによりグローバル経済が後退し、各国の排他的な経済政策により台頭したブロック経済の一種。リディルは、こうしたブロック経済間を結ぶ仲介者として大きな影響力を持っている。
・ライトオーバー
上官が部下に対して「了解」の意味で使う言葉。
・ランスイール
通常は「東南群島」と呼ばれて、ペナンガランを中心にした海賊ギルドの本拠地と言われている。
・リニア推進
超電導電磁駆動推進、いわゆるリニアモーターを利用した推進システム。海水中に磁場を構築し、直角に交わるように電流を流す事で電磁力が発生させ、反力によって推進力を得る。磁界と電流により直接海水を流動させるためにスクリューの必要がなく、振動も騒音もほとんど出さない。静謐性が重要な潜水艦にとっては理想ともいえる推進システムである。
・量子コンピュータ
量子力学的重ね合わせの状態を使って超並列計算を行うことができる超高速コンピュータのこと。超高速に動作する素子を使って計算されるのではなく、あくまで並列に計算されるのである。このコンピュータのおかげで『ヴェッケンシステム』の運用が可能になった。
・レイヤーエキスパンション
メトセラに搭載されている、海中での音の性質を利用した新概念の潜水艦隠蔽システム。海水温と塩分濃度を操り、層水を形成することで「無音の領域」を作り、ソナーから逃れることができる。
・レーヴァテイン
ミサイル名。パスカルメイジに装備されている対艦ミサイル。
・レーダーアレイ
複数アレイ素子で得られた複数周波数をデータに三次元推定を可能にし、その技術で索敵を可能にするもの。
■サブタイトル
・第1話/アイ、ショーティ!(2006/01/08)
・第2話/彼女の理由(わけ)(2006/01/15)
・第3話/微笑(えがお)と素顔(2006/01/22)
・第4話/Kのある風景(2006/01/29)
・第5話/ストライクバック(2006/02/05)
・第6話/相似形の悪夢(2006/02/12)
・第7話/エニアック・マニアック(2006/02/19)
・第8話/落日(テラ)の祭り(2006/02/26)
・第9話/バタフライ・ラッシュ(2006/03/05)
・第10話/ボトムライン(2006/03/12)
・第11話/花(2006/03/19)
・第12話/九番目の命題(2006/03/26)
・第13話/アウトワード・バウンド(2006/04/02)
■主題歌・楽曲
・OP1
・たったひとつだけ
・作詞/mavie
・作曲/齋藤真也
・編曲/齋藤真也
・歌/yozuca*
・ED1
・モノクローム
・作詞/rino
・作曲/rino
・編曲/大久保薫
・歌/中原麻衣