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作品基本情報 [事務局独自調査]

ヒロイック・エイジ

ヒロイック・エイジ

■公開メディア
TVアニメシリーズ
■原作メディア
アニメオリジナル
■放送期間
2007年04月02日 ~ 2007年10月01日
テレビ東京 2007年4月1日~2007年9月30日(1回~26回)毎週日曜 25:30~26:00
■放送局
TX
■分数
30分
■話数
26話
■原作
XEBEC
■監督
・総監督/能戸 隆
・監督/鈴木利正
■制作
・アニメーション制作/XEBEC
・製作委員会/アルゴノートクルー
■著作
©XEBEC・アルゴノートクルー

作品詳細情報

■ストーリー

遥かな時代―
少年との出会いが宇宙の運命を変えてゆく―

「黄金の種族」の呼びかけに各種族は応え、宇宙への進出を果たした。最後に進出を果たした人類は「鉄の種族」と呼ばれた。時は流れ、人類は「銀の種族」らの脅威にさらされ、存亡の危機を迎えていた。人類存続をかけて旅立った王女・ディアネイラは、エイジと出会う。そして、この出会いが宇宙の運命を変えてゆく…。

■解説

大宇宙を舞台にした壮大なSFストーリー。
宇宙の様々な種族の存亡と未来をかけた一大SFファンタジーが
いま幕を開ける。

■キャスト

・エイジ/矢崎 広
・ディアネイラ/石川由依
・イオラオス/近藤 隆
・アネーシャ/清水香里
・モビード/松山タカシ
・テイル/田村ゆかり
・メイル/釘宮理恵
・ビー/新井里美
・パエトー/藤田圭宣
・ロム/千葉進歩
・プロメ/佐藤利奈
・ユティ/小清水亜美
・カルキノス/加藤将之
・メヒタカ/鈴木千尋
・レクティ/沢城みゆき
・ニルバール/ゆかな
・ヘスティア/世戸さおり
・タキウス/岡本寛志
・キリス・アズ/安元洋貴
・イオーダ/久嶋志帆
・メレアグロス/岸尾大輔
・アタランテス/吉野裕行

■メインスタッフ

・原作/XEBEC
・企画/大月俊倫、下地志直
・プロデューサー/中西豪、千野孝敏
・ストーリー原案、シリーズ構成/冲方丁
・キャラクターデザイン/平井久司
・メカニックコンセプトデザイン/久我嘉輝
・メカニックデザイン/大塚 健、鷲尾直広
・美術監督/小濱俊裕
・美術設定/塩澤良憲
・色彩設定/関本美津子
・3DCGディレクター/八木寛文
・撮影監督/青木 隆
・編集/関 一彦
・音楽/佐藤直紀
・音響監督/たなかかずや
・効果/倉橋裕宗
・音楽制作/スターチャイルドレコード
・音楽協力/テレビ東京ミュージック
・ビジュアルワークス/羽原信義前田明寿
・制作担当/草壁匠
・番組担当/東不可止
・総監督/能戸 隆
・監督/鈴木利正
・アニメーション制作/XEBEC
・製作委員会/アルゴノートクルー

■メインキャラクタ

・エイジ
未知の惑星オロンで発見された少年。純粋な心を持つ。
・ディアネイラ
惑星国家の王女。人類存続のため、宇宙船「アルゴノート」で宇宙に出る。
・イオラオス
ディアネイラ配下の騎士団長。
・アネーシャ
ディアネイラに仕える侍女。
・モビード
アルゴノートの艦長。
・テイル
ディアネイラに仕える侍女。メイルと双子。
・メイル
ディアネイラに仕える侍女。テイルと双子。
・パエトー・オー
「銀の種族」の男。

■メインロボ・アイテム

●メカニック
・アルゴノート
人類の持つ技術の限りを尽くして建造された全長10キロ超級の超大型宇宙戦闘母艦。それまで最大だったハドロン級を超える初のバリオン級戦闘艦。メインフレームには実質的に無限の強度を持つ時空重合合金の単一構造体を用いており、ワープユニットでもある4基のブラックホールエンジンに加え、姿勢制御用を含む多数の反陽子ロケットエンジンで実現される超高機動にも耐え得る強度を持っている。人類最大級の艦でありながら、その大きさに比べると居住性はかなり低いが、食料プラントは充実している。緊急時用として今時古風ともいえる再生食料システムも備えている(ただし装置は最新式の物で、再生効率も高く、また摂取時の負担も軽減されている)。これは戦闘艦としての能力を最優先した結果であり、その分多くの兵装・資源を搭載している。人類の宇宙戦闘艦は概ねロケット型の無骨なデザインが普通だが、アルゴノートは扁平なウエッジシェイプの船体を3段重ねた特徴的な外観を持っている。これは大型艦でも単一の艦載機に特化したケースが多い人類艦の中で、多種多様な機体(しかも有人機が多い)を同時に運用する複雑な母艦機能を求められたからである。人類艦にとって最大の脅威は小型のタウロン個体(青銅の種族)に多数取り付かれ、艦内に侵入され内部から破壊される事である。これに対抗する為、最近急速に進歩しつつある生体免疫的防御システムを大幅に採用している。また艦内で乗員がタウロン個体と直接戦闘するための装備(強化服、小火器等)も充実しており、それらは従来のような"気休め"ではない。
・ベルクロス
エイジに宿る「英雄の種族」。ベルクロス=「小さな十字架」=罪滅ぼし、というようなニュアンス。その能力は不変かつ限界を持たない肉体。重力・引力・物質・時空流など全ての現象に耐久するとともに、その全てに干渉する。「英雄の種族」の中で最も強大な力を持ち、同胞さえ殺したことから罪深きものとも呼ばれ、輪廻の刑により、エイジの生と願いを全うさせることでしか解放されない。
・レルネーア
カルキノスに宿る「英雄の種族」。中でも最も強い再生力と、あらゆる物質を崩壊・再生させる「猛毒にして万能薬」を持つ。また、全ての物質とエネルギーが相互に連絡しあって形成される「記憶」を読み取ることが出来、その記憶の再生と発展が可能。
・アルテミア
メヒタカに宿る「英雄の種族」。その特異な形体から格闘はあまり得意でなく、専ら遠距離からのエネルギー投射で敵を殲滅する。その威力は隔絶したものだが、発射エネルギーの蓄積に時間を要する。逆に時間さえ費やせば際限なく威力が増す。
・エルマントス
レクティに宿る「英雄の種族」。時空流を渡る-数時間から数日前の過去へ戻ることが出来るとともに、時空流を堰き止めることによる超高エネルギーを発生させる。現実を変化させるという「最強の力」を持っていると自負しているが、実は多くの場合、時空流を変化させることは出来ず、時間はエルマントスが過去を知っていることを織り込み済みで流れており、真の意味で「過去を変える」ことは出来ないということを、エイジとの戦いで悟る。ただ、ある時点において時空流の揺らぎの範囲内で、最善の選択を選び直すことが出来るだけであり、それは物理的な変化ではなく、ほとんどが精神性の変化として現れる。
・ケルビウス
ユティに宿る「英雄の種族」。過去の種族間抗争における張本人で、英雄の種族最強と称される一人。重力を集めて、ブラックホールを出現させ、全ての物質やエネルギーを「時間が停止した一点」へ送り込むことが出来る。
・プレミアムオーガン/アミーラ・メーチ
イオラオス用のテレポート・ブースター機。テレポート能力者用として開発された機体で、背面にあるテレポートユニットが特徴。近接戦闘用として機動性を重視し、専用武装が内蔵装備されている。
・プレミアムオーガン/アミーラ・ヴェロス
テイル用のサイコキネシス・ブースター機。右利き用のテイルに合わせて、右手がフリーに、左手に大型のサイコキネシスユニットが装備されている。
・プレミアムオーガン/アミーラ・ハスタ
メイル用のサイコキネシス・ブースター機。左利き用のメイルに合わせて、左手がフリーに、右手に大型のサイコキネシスユニットが装備されている。
・ノーマルオーガン/アミーラ・トゥルス
能力者以外の量産型機。プレミアムタイプに比べて、操作は簡単になっている。大気圏内と宇宙、共に対応できるように開発された機体で、機動性にはやや劣るものの汎用性を重視し、救世主探索目的のアルゴノート艦載機として選ばれた。宇宙戦闘専用の艦隊には配備されていない。防御装備は、シールドコア16基を内蔵、攻撃武装は全て外付けとなっている。
・バシリス
白いカラーリングのディアネイラ専用降下艇。装甲は通常の降下艇より厚くなっている為に、ひとまわり大きくなっている。武装は装備しておらず、絶えず警護の機体が周囲を警戒する。
・フルヘドロン
ヘドロンで形成された銀の種族のサイコシップ。内部は別次元で出来ており、外観からは想像できないほど広大な空間になっている。銀の種族個人の能力によって創られているが、そのチカラは黄金の種族から分け与えられたテクノロジーによるもの。
●用語集
・アクティブワープ
通常のワープがアストラルセイルに星間流(スターウェー)の力を受けて推力を得るのに対し、セイルの駆動ロジックを逆転させ、自ら推力を生み出して行うワープ(風車をプロペラにするような理屈)。進路がスターウェーに拘束されないため、時として大変に有効だが、反面、精度やエネルギー効率に大きく劣るため一般的には行われず、専ら軍事および学術的な目的で実行される。ホロスコープは使えない為、進路の設定には量子天球演算儀等の高度な設備が必要とされる。また、アストラルセイルが対応している必要がある。このようなセイルをアストラルタービンエンジンと呼ぶ。
・アズ・アゾート艦隊
衛星要塞を中核とする大規模な宇宙艦隊。随伴艦船は数千に及ぶ。アズ・アゾートとは”至高の力”を意味する。要となる衛星要塞群は、いずれもワープシステムを有する完全な自航能力を備えており、それ自身、艦隊の一部として動く。その点、自力航行が限定的で、あくまで軌道上での運用が前提の一般的な機動衛星(例:ティターロスのイカロス)とは大きく異なる。アズ・アゾートの衛星要塞は、青銅の戦力を集中的かつ自在に投入する銀の種族に対し、(少なくともアリ塚程度なら圧倒できる)強力な火力を機動的に運用する目的で建造された。衛星要塞には攻撃型、防御型、母艦型の3種が存在し、これらを協調させる事により人類軍では最も強力な部隊となることが期待された。事実、青銅の種族相手なら大抵の場合互角以上の力を実証して見せた。当然、この艦隊は人類反撃の切り札と思われたが、衛星要塞の建造には莫大な資源を要し、量産体制を整えられず、また運用にあたっては桁外れの消費エネルギーがネックとなり、同様の艦隊を多数そろえ、一気に反攻に出ると言う目論みは早々に頓挫してしまう。また、これら衛星要塞といえど、物質的攻撃の無効な銀の種族に対して、はかばかしい戦果は上げられなかった。なお、これら衛星要塞は、事実上、超大型の戦闘艦だが、この分類は、もともと一般的な迎撃的要塞として想定されたものが計画の大幅な変更で全面的な改装を施された経緯による。よって記録上は今でも公式に”要塞”とされている。きわめて小規模だが、スターウェーのような引力を発生し、艦隊運動を支援する。ディアネイラはこの衛星要塞のスターウェーを感知してワープ航法の方向を示した。
・アストラクション(星間誘引力)
恒星や惑星の間に働く引力。重力とは違い、相対論やニュートン力学の枠外で働いている。重力に比べてその作用は複雑で、宇宙航行に利用するには特別な技法・技術が必要。重力と異なり、質量を直接の由来とはしていない。この引力は宇宙の生命エネルギーとでもいうべきもので、宇宙の物質的運行と関連しながら巡り、凝集し、星を生み、やがては生命体の発生をうながす。アストラクションにはカレント(スターカレント)毎に異なった波形パターンがある。この波形パターンを手がかりにカレントを辿る事で特定の目的地に達する事ができる。アストラクションの作用には知的生命体の活動が深く関わっている。物質の”意思的な移動”がカレントの生成や成長を強く促す。それは意思の関わらないカレントの自然流動より、質量比で桁違いに効率が高い。つまり単なる物質の流れより人の行き来の方がカレントの成長にとって重要。
・アストラル・カレント(星流)
アストラクションは天体の間に働く力だが、重力と異なりその基本的性質は”流動”。そしてこの流れは液体や気体と大きく異なり、双方向性という特徴を持っている。この双方向性はカレントのループ構造に起因するという仮説が有力。セイルがどちらの向きに推力を得るかは、セイルの極性によって決定される。特定の系内で完結する小規模なアストラル・カレントは、その系に随伴することが多い。例えば惑星の公転軌道はそのままその惑星のオリジナル・カレントとなるが、これはその恒星系自体の空間的移動による影響を受けず、閉じた流輪を形成する。
・アストラル・サイン(星標)
各アストラル・カレントが持つ固有の波形パターン。
・アストラル・セイル(天帆)
アストラル・カレントが物質に直接及ぼす作用は通常弱く、宇宙船の推力として利用するには特別な手段を要する。それがカレントを風のようにはらむ”宇宙の帆”、アストラル・セイル。”帆”の実体はセルと呼ばれる分子レベルの細片が平面状に無数連なったもので、厚さ1メートルにも満たない薄いチャンバー内に電磁的に固定されている。このチャンバー1つ1つをエレメントと呼び、このエレメントを多数重ねて1つの空間に収めている。これを便宜的にマストと呼んでいる。マストは船体内部にシンメトリーに配置されている。チャンバー内の磁場を変化させるとセルの角度が変化し、カレントから得られる推力の方向や大きさが変わる。
・アストラル・リンク(同調)
特定のカレント(アストラル・カレント)をセイル(アストラル・セイル)で捉える事。太古の帆船が相手にした風と違い、宇宙の気流(カレント)は基本的に常風なので、一旦とらえれば安定した推力を得られる。「リンク確立」特定のアストラル・カレントに乗る事。「リンク解除」特定のアストラル・カレントから利用者の意思で離れる事。「リンク消失」何らかの要因でアストラル・カレントから外れてしまう事。
・アトラス波形
惑星の公転軌道など、天体の運動が描く軌跡は、その天体固有の特別なアストラル・カレントとなる。オリジナル・カレントと呼ばれるこのカレントの波形(アストラル・サイン)は、その源である天体の実体、つまり形状や内部構造、組成によって決定される。逆にこの波形を分析する事によって当該天体の様子を知る事が出来る。アトラス波形はその中でも惑星の形状を示す成分で、最も分析しやすい。
・アリ
人類側が呼ぶ青銅の種族の呼称。その役割に応じて様々なタイプが存在する。戦闘に特化したものは口から火炎を吐き、大気圏突破能力を有する。中にはテレポート能力を有するものもいる。緑色の火炎は、腐食性ガスをまとった高温プラズマで、バリアによる保護を受けていない通常装甲なら大抵は破壊できる。多孔質の外殻は優れた耐熱、断熱性を持ち、大気圏突入時はダンゴムシのように丸まって摩擦熱から身を守る。
・アリ塚
戦闘で主力となる小型の個体は、エネルギーレベルが低い為に単独でのワープはできず、より大型の母艦型個体に寄生するか、あるいは特殊な群れを形成する事によって母艦機能を代替する。これが人類に”アリ塚”と呼ばれている物。無数の個体が球状に凝集し、その中心にエネルギーの核を抱えている。超高温プラズマの核は太陽のように核融合を起こし、周囲のタウロン個体にエネルギーを供給している。核の周囲では無数のタウロン個体が縦横の円軌道を高速で周回しており、それが幾層にも重なっている。この中では個体同士の電気的、光学的な通信が膨大に行われ、それが群れとしての意思を形成している。よって運用者(指揮官)は個別の個体を意識することなく群れに対して命令を下すことができる。アリ塚は目的によって形状が変化する。球形は臨戦態勢であり、多数の個体を外側から猛烈な勢いで射出する。長距離を移動するときは円筒形に変化し、その一端を開放してロケット推進する。また同様の形状で強力な粒子ビーム砲台となる事も出来る。その他にも、核をワームホール化してワープを行ったり、大気圏への進入や離脱も可能で、その運用の自在性、簡便さから小規模な部隊としてよく用いられる。
・アルゴノート・ブリッジ
アルゴノートの指令センター。巨艦に相応しく、その規模は行政府の庁舎ほどもある。巨大な空間に15層のフロアが設けられており、艦に関わる内外の情報すべてが集積・処理される。最上層は戦闘管制フロアで、戦闘配備が発令されると天蓋部の重装甲ブロックにフロアが移動・格納される。このため当該フロアは全体がフローティングプレートとなっている。艦長席もまた独立したフローターで、ブリッジ中央の吹き抜け部分を自在に昇降し、各フロアを監督できるようになっている。
・アルテミアの高速移動
英雄の種族が空間を移動する際、低速域では念動を使い、高速域ではアストラルタービンのような星流を発生させて飛ぶ。アストラルタービンやセイルなど、スターウェーの影響力は通常空間では本来ごく弱くなってしまうが、彼らの生み出す推力が桁外れに大きいため、そのまま強力な推力源となる。なかでもアルテミアはその推進器官が発達しており、同属の中でも秀でた能力を誇る。ベルクロスやレルネーアの胸部背面にある翼のような器官が、レルネーアの場合は全身にくまなく存在している。
・アルテミアの透過
アルテミアは重力場によって時空を歪め、自身の占める空間を時間軸方向へずらし、現在時間の事象から保護することが出来る。ただしこれは重力場の微妙な釣り合いの上に成立しており、外部から強い重力干渉を受けると失効してしまう。この現象は亜空間潜航等の軍事機密と原理が似ているため、勘の良いニルバールに見破られてしまう。そして彼女は機動衛星の重力制御装置を惑星重力と相互干渉させ、強力な重力波による揺さぶりをかけ、アルテミアを亜空間の安全地帯から引きずり出した。
・エイジの契約
エイジ探索に出発する際、人類が作成したのが以下の十二の契約。
01.契約した相手を王とする。
02.王に仕え、決して自ら王とはならない。
03.「鉄の種族」と名づけられた人類の故郷たる地球を、人類の手に取り戻す。
04.生き残った「英雄の種族」全てを打倒する。
05.「青銅の種族」の母星を征服する。
06.「銀の種族」の母星を征服する。
07.「黄金の種族」の未来を知る力を人類にもたらす。
08.「黄金の種族」の星々を創る力を人類にもたらす。
09.人類を、宇宙の覇者とする。
10.これらが行われるまで契約した相手(人類)を守り続ける。
11.これらが行われるまで決して逃げたり、死んではならない。
12.これらが行われたとき、11の契約に反しない限り、「鉄の種族」こと人類は、契約の願いを叶える。
・エイジのマザーシップ
惑星オロン上にあるエイジの居船。もとは人類の大型移民船であったが、難破してオロン星域へ漂着したところを黄金の種族によって保護される。宇宙船は損傷しており、救命カプセルに入った乳児だけが唯一の生存者だった。黄金の種族は、比較的損害が軽微で、メインコンピュータもサスペンド状態で生きていた中枢ブロック(カプセルもここで発見された)を切り離し、オロン地上へと彼らの”力”で降ろした。船のコンピュータ、エイジの肉体、そして犠牲者たちの遺体や残留思念等を含む全ての痕跡から人類に関する充分な情報を得た彼らは、エイジを育成するべく着々ととりはからい、宇宙船を修復し、居所として利用できるようにした。が、その後、銀の種族との戦闘により大破している。
・英雄の種族
自らを力と名づける種族。「黄金の種族」にも匹敵する破壊的な力を獲得した巨大で強大な存在。いったん狂乱すると力を使い尽くすまで止まらず、他の種族からは畏怖をもって知られる。生き残ったのは五者だけで、全員が他種族と一体化している。うち四者は「銀の種族」の支配下にあって、宇宙制覇に協力させられている。「銀の種族」にとって、最大の力を持つベルクロスが、いまだ支配しきれていない「鉄の種族」の中にあることは、脅威以外の何者でもない。
・AI
船のコンピュータがエイジの母親代わり。100年以上昔のシステムで、とうぜん量子演算コアを持たない。よってエトス(擬似人格を形成するニューラルマトリクスネットワーク)の実装ができず、旧態依然としたノイマン電脳による思考・対話プログラムのはずだった。しかし、それでは保護・教育者として不十分と考えた黄金の種族によりセントラルコアに細工がほどこされ、最新の人工知能に引けをとらない能力となった。システムを調べようとアルゴーノート・メンバーが内部を空けると、幾層にもなったPCB(プリント基板)が覗いて仰け反る。メイン基盤の中央にAIコア(六角形のCPU。内部で3つのプロセッサが重層し、並列処理を行う、当時としてはかなり高性能なチップ。三重層構造CPUはステッパーを用いた最終世代。性能的限界から立体化を求められていた論理回路は、これ以降、排熱等の問題から、結晶光子回路など、全く異なった方向へ進む)を発見するが、型番やシリアルが刻印されているはずの表面に、何か文字あるいは記号のようなものが印されている。それは黄金の種族による印で、これによってエトスを代替している。しかし、エイジが少年になった頃にその機能は失われるようにされていた。
・エルマントスの時空流
エルマントスは自己の存在を時間軸方向へ運動させることができる。三次元の存在を時間軸方向へ伸びる1本のひもに例えると、その1点(現在時)をS字型に折り返すようなイメージ。この能力を行使すると過去のある1点に対して干渉することができる。ただしこの運動にはノドスにとっても大きなエネルギーが必要で、干渉できる時間の範囲は限定される(未来への干渉は比較にならぬほど巨大なエネルギーを要するため不可能)。そのエネルギーは時空の歪みとして蓄積されるが、時空の復元力によってやがて歪みは解消し、その際にエネルギーも放出される。ある特定の時点へ集中的に干渉すると現在時とその時点との間に過度のエネルギーが集積し、最終的にはエルマントス自身にも制御不能になる。太陽系での戦いでは、歪みの開放エネルギーをそのままベルクロスへの攻撃に用いたため、あらゆる可能性においてその実行を阻止され、塞き止められたエネルギーは時空流暴走の果てにエルマントス自身へとはね返った。ベルクロスが時空流からの攻撃に対処できたのは、その秀でた攻撃力にもよるが、時間軸方向への知覚を持っていたから。アルテミアがアクティブワープを追跡できたのもほぼ同じ能力。
・黄金の種族
自らを「黄金の種族」と名づけ、宇宙の全種族に生まれ育った環境から「出でよ」と呼びかけ自力で宇宙に進出した者達を「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」「鉄の種族」と名づけていった。未来を知り、星々を創りだし、宇宙そのものの創造にさえ関わっていたのではないかという偉大な存在。あるときを境に、新たな宇宙へと旅立ち、宇宙から消え去った。人間に近いが、男女の性別が無く、どのようにして生まれ・死ぬのかも不明。
・オーガン
青銅の種族”タウロン”との遭遇、そして過酷な戦闘経験を通じて生み出された人類初の本格的機動兵器。最大の特徴は人型であること。
このため、従来機のような感覚変換的手法(非人型マニューバを神経結合によるダイレクトオペレーションで操作する際の感覚的齟齬を解消するためのプログラム処理)が要らないため、自己の肉体と同じような自然で自由な操作感覚で、これまでにない高度な動きが実現され、またそのため、銃などの外部兵装の利用が現実的なものとなり、広い作戦対応力を持つに至った。
とはいえノーマルなオーガンタイプはやはり操縦者=人間の能力的限界(反射速度等)のため、相当程度のセミオートマチックオペレーションとなっている。一方、ヒロイン直属部隊の機体は精神場制御装置が搭載され、知覚・思考の著しい高速化によりフルマニュアルオペレーションも可能となってい る。操縦者に武術的スキルがあれば、これは大きなアドバンテージとなるし、そうでなくとも状況への即応性は大幅に向上する。
この機体の機動力は人体の耐えうるレベルではないので、コックピットはグラビティ・インシュレータによって外部の重力から隔離されている。この保護されたコックピットはそのまま脱出カプセルにもなっている。
この機体の画期的高性能は超伝導流体金属を用いた人工筋肉の発明で実現された。これは捕獲したタウロンの肉体を研究した結果生み出された技術である。実際の内部構造も人体に近い。フレームは骨格、コックピットや動力炉などの重要器官は胸部内に収められ、その周りを金属製の人工筋肉が覆い、一番外側を装甲に覆われて いる。
オーガンの登場以前は、肉体即兵器であるタウロンを相手にして人類は近接戦闘に於いてまるで勝ち目がなかった。しかしこの機体によって、屋内など狭い場所に侵入してきた敵や、格闘戦になっても有効な対抗手段を初めて得たのである。
その機体コンセプトから内蔵式の固定武装は持たないが、格闘能力の強化のため、5本ある手指の先端に分子破砕機を備えている。また高出力の陽電子砲などに機体からエネルギーを供給する事もある。
機体の動力源は熱核反応炉。2次動力源として超伝導セルを用いた大容量バッテリーも搭載している。これは操縦者の生命維持など、低レベルなエネルギー供給の必要なデバイスに給電するバッファとして普段は機能しているが、主動力にトラブルが発生した緊急時には50%の能力で短時間の運用が可能。
主な兵装は陽電子銃、陽電子砲、ミサイルランチャー、プラズマソードなど。陽電子銃は標準ともいえる武装で、片手撃ちも可能な小型の反粒子 ビーム砲。高出力の単発・バースト射撃と低出力の連射機能を持つ。陽電子砲はオーガンの全高を超える長銃身の反粒子ビーム砲。一発の射撃に長いエネルギー 充填時間がかかり、連射はできない。前者は中・小型の標的に、後者は本格的な対艦兵器である。バックパック式のミサイルランチャーには反陽子弾、重力子弾、などの強力な弾頭が用意されている。プラズマソードは刃先のスリットから高温プラズマを噴出して対象を切断する近接格闘戦用武器。
これら多彩な武装と高性能な機体の組み合わせは強力なものではあるが、それは主にタウロンに対してであって、ノドスに対しては決定的に力不足である。だが、ヒロインなどESP能力を持つパイロット専用の次世代オーガンではノドスのイデアチャンネル(意志の力に基づいた攻撃エネルギー)に対抗する方策が採られている。ただしそれも十分な性能とは言い難く、やはりノドスに対抗できるのはノドスだけという状況は変わらない。
・カーゴエリアの塗料
広く一般に使われている宇宙船外装用塗料。成分の分子構造の工夫により、対象となる素材以外には固着せず、人体に付着しても乾燥後ならフィルム状に剥がれ、乾燥前なら水で簡単に洗い落とせる。正しい素材に塗布した場合は強固に固着し、焼付けやイオンプレーティング並の堅牢な塗膜を形成する。この場合も専用の溶剤を特定の温度で用いる事で洗浄が可能。テイルとメイルは「なめると死んじゃうかも」と言ったが、この時代の安全基準により毒性は無い。その為、エイジと一緒に頭からペイントをかぶった2人の姿を見てもアネーシャとイオラオスは特に慌てなかった。
・カルキノスの契約
01.「銀の種族」に忠誠を誓い続ける限り、出身種族は繁栄を約束される。
02.「銀の種族」に敵対する者に対しては、死を賭して戦わねばならない。
03.「銀の種族」に属するノドスに命の危機が訪れた場合、これを救わねばならない。
04.「銀の種族」が「黄金の種族」の力を手に入れたとき、苦役から解放される。
・旗艦アルタイアー
ユーノス家の保有する大型戦艦。”最大の戦艦”の称号を完成したアルゴノートに奪われるが、直後に大幅改装され、その座に返り咲いた。改装の際に搭載された主砲は、船体中央に格納された砲身が発射時に真下へせり出す特徴的な仕組みとなっている。この砲身はエネルギー変向装置であり、見た目と裏腹に艦首方向へ発射される。原理上、本来なら下方半天を自由に狙えるはずだが、緩衝システム等の制約から固定艦首砲と同じく前方軸線射撃に限定された仕様となっている。強引な増設ゆえの変則的構造にも関わらず、この主砲は一撃で惑星を壊滅させる威力を誇る。
・軌道衛星兵器イカロス
惑星ティターロスの両極上空に静止する大型攻撃衛星。それぞれイカロス1、イカロス2と呼ばれる。ティターロス防衛網の要となる存在。基本的には2基で半天ずつの防御を担うが、必要とあらば自航する能力もある。完全な無人衛星で、ティターロスの官制室から遠隔操作される。
・銀の種族
自らを支配者と名づける種族。美麗でたおやかな外見と、強い精神エネルギー(超能力)を持ち、長命で病を持たない。意志の力で無からエネルギーや道具を作り出すことが出来る。ゆえに科学や武器や医療がなくては生きていけない種族を蔑んでいるが、中には自分たちより弱い種族へ慈悲を持つことが重要であると考える者がいる。「黄金の種族」が去ってのち、彼らの遺したメッセージを勝手に解釈して、自分たちが全宇宙を支配すべきとする多数派と、「黄金の種族」に代わって慈悲をもって宇宙の均衡を守るべきという少数派に分かれている。「黄金の種族」を権威化し、「銀の種族」が宇宙支配の後継者であるとしたことから、他の種族にも「黄金」「銀」「青銅」「鉄」などの呼び方を強要している。銀の種族の血統は、オー族・ロー族・ラー族など数種の血族しか区別されていない。きわめて少数によって成り立っている種族。
・攻撃型衛星要塞(ルビーコア、トパーズコア)
加速器を花弁状に多数配置し、発生した粒子ビームを重力レンズによって収束して発射する多段放射配置連装重力収束粒子砲を備えている。要塞全体が発射装置のようなもので、いわば超大型”自航砲”。その威力はアリ塚をヘドロンの盾もろとも一撃で粉砕するほど強力。攻撃の要だが、自衛用の兵装を持たないため護衛を必要とする。
・磁性血液式
オーガン操縦者の物理的保護機構。操縦者の血液を、強い磁性をもった人工血液に交換し、外部からの磁力干渉によって制振・緩衝を行い、操縦者を衝撃・加速から保護する。磁性のオン・オフをコントロールするためにナノマシンによるスイッチングを行う。スーツは非磁性素材で、制動装置はコクピットシートに収まっている。ナノマシンによるスイッチングは外部からの命令によって、血球ナノマシンの分子構造を変化させ、磁的活性を失わせる(血液としての機能は変わらない)。
・重力震
地殻変動などの要因で地面の揺れる現象が地震。それに対し、急激な質量の変動が起こると生じる空間の揺れを重力震と呼ぶ。重力波の発生と、その”揺れ”によって観測される。重力震の発生源で最も多いのはワープインとワープアウト。そのため重力震観測はワープの検知方法として広く用いられている。
・食料プラント
長距離航行船には食糧自給の為のプラントが備えられている。スターウェー外での探索を主任務と想定したアルゴノートは特に規模が大きい。軍艦には珍しい自然農園を一部に持つ。これは王族の御座船に多い特徴。ただしエネルギー効率が低いので、高密度水耕栽培や微生物を用いたプラントも併設してある。
・人工樹
殖民惑星用の開墾ツール。本物の植物ではなくナノマシン群体。地質から有用物質を抽出・合成する。主としてテラフォーミング完了後の初期段階で用いられる。地味がある程度豊かであれば食用に供する事も可能だが、オロンは荒廃が酷過ぎるため砂ダコのエサくらいにしかならなかった。
・スターウェー航法
船体を通常時空から隔離し、スターウェー上をアストラクションによる加速で進む超光速航法。
アストラクションを媒介する粒子はタキオン(超光速粒子)の一種ではないかと考えられている。その伝達速度は無限大とも言われている。この粒子は通常時空に広範だが穏やかな影響を及ぼしながら、その実体は相対論的時空の外をうねる激流。
ワープフィールドで船体を通常時空から隔離すると、空間という抵抗が消失する為、アストラクションによる加速は光速という束縛から離れ、アストラル・カレントの流速に近づいてゆく。この時、船体質量は加速に影響しない。質量は相対論的事象であって、このアストラクションの属する系では意味を持たない。速度に影響するのはアストラル・セイルの抵抗値。抵抗が無限大の時、セイルの得る速度とカレントの流速は一致する(無限大)。ただし、維持に必要なエネルギーが極大化するため、実際にそのようなセイルは存在し得ない。
ワープフィールド発生装置は強力な重力と反重力を拮抗させ、量子的時空の狭間をこじ開け、その中に船体を包み込む。その原理上、スターウェー以外でのワープは難しい。アストラル・タービンエンジンはアストラクションと同じ推力を人工的に生み出すが、その運転には途方も無いエネルギーを要し、にもかかわらずその推力はスターウェーのカレントに比べてあまりに小さく、精度も低い。緊急離脱用の装備として一部の軍艦に採用されるのみにとどまっている。原理的には帆をプロペラとして使うようなイメージ。核となる技術はアストラル・セイルと同じだが、構造は遥かに複雑で本体が巨大な為、かなりの大型艦でないと搭載は難しい。
・スターブラスター
アルゴノート最大の武装。巨艦の最深部に埋め込まれ、発射時には艦全体が開花するように変形する。対惑星クラスの威力を誇るが、いたずらな破壊を厳に戒める為、ディアネイラによって使用が禁じられていた。ビー・ノ・ビーが発射トリガーとなっており、それを引く役割を担うのは艦長と定められている。
・砂ダコ(フートォ)
オロンに生息する大型生物。
形状は地球のタコに似るが、体長は数十メートルにも達する。惑星全土がアリゾナの荒野のごとくなってしまったオロン、その砂海の生態系を支える中核の役割を果たしている。荒廃したオロンでは、大深度の地下水しか水源がない。砂ダコは定期的に砂海を千メートル以上潜り、給水して浮上するという生活を繰り返している。その時に大量の濡れた砂が地表に現れる。これが他の小さな生き物たちを潤している。
砂ダコの食物は砂中に存在する藻類であり、これを大量の砂ごと巨大な口からとりこみ、体内で分離して消化する。そして残った砂は莫大な排泄物として砂海に撒き散らされる。これには様々な有機物が含まれており、それを餌にする微生物や小動物も存在する。
砂海の生態系は砂ダコ中心に循環しており、彼らが絶滅すれば消滅してしまう。だが地下水の量は徐々に減っており、それにともない砂ダコの個体数はかなり減っている。
・精神体
強い精神感応力を持つ者は自らの意識を肉体から離脱させる事ができる。特に優れた能力者はその時に自らの身体イメージを伴い、あたかもそこに実体が存在するかのように見える。これを精神体と呼ぶ。精神体は単なる幻ではなく、実体のごとく物理的作用を及ぼしたり、またその場で超能力を使う事もできる。男性に近づけないディアネイラだが、精神体であれば普通に接する事が出来る。そのため日常人前に出る時は精神体であることが多い。公式の場など、自ら衆目の前に出る必要のある場合は絶対拒絶圏内に男性が立ち入らぬよう警護される。
・青銅の種族
有機・無機の組み合わさったハイブリッドな生命体。極少数の固体のみが自我を持ち、圧倒的多数の自我無き個体を統御している。自我を持つ固体の中でも最高位にあるのが女王。女王の自我は主自我と呼ばれる。そして、主自我に対して基本的には従属的であるものの、あくまで独立した立場である従自我を持つ個体、それを騎士と呼ぶ。それ以下の自我を持たぬ固体は実行体とよばれる。女王も騎士も必要に応じて様々な実行体を生み出す事が出来る(その命令を発する事ができるという事で、自信が母胎となる事を意味しているわけではない)が、新たなる自我を創生できるのは女王だけである。女王や騎士から見た実行体は自分の一部という意識。個体としての実体はもちろん持っているが、自分の制御下にある実行体全てを1まとまりで自身と感じる側面もある。一方、特定の実行体に意識を集中すると、その身体に乗り移ったかのような感覚で行動する事も出来る。彼らはこれらを実体・全体・仮体と呼び、使い分ける。彼らの科学文明が生み出した最大の功績は意識の信号化である。これにより思考の機械的伝送が可能となり、銀の種族のようなテレパシーを用いずとも、言語を遥かに超える高度なコミュニケーションが可能となった(このような技術は、高いテレパシー能力を持つ銀の種族の文明では生まれなかった)。彼らのテクノロジーは自らの肉体に直接反映され、時と共にその体組織を拡張させてきた。つまり彼らにとって文明の進歩は彼ら自身の進化に等しい。人類が初めて相まみえたとき、大変に生物的な外観を持つ宇宙船や機動兵器と思ったそれは、青銅の種族自身の姿だったのである。
・絶対拒絶圏
優れた精神感応者でありながら、ディアネイラは異性の精神波を受け付けられない。特に彼女を中心とする半径10メートル以内の領域は選別や遮断も不可能となってしまう。異性の精神との接触はディアネイラに大きな苦痛をもたらし、最悪の場合意識障害を起こしてしまう。自分が他者から受けたプレッシャーやストレスを、そのまま他者に返してしまう場合もあり、異性が近づくと、その異性はディアネイラの拒絶感から、一時的に精神失調に襲われたりする。アネーシャなど生来からの親近者たちを除いて、常に、一定のスペースの中に他者(特に男性)を迎え入れられない孤独がある。しかしながら、エイジと出逢ったことと、その後の多用なる力の解放により、パワーコントロールやサイコシールドといった調整が徐々に可能となってきている。それは彼女の心の変化がもたらしたものなのかもしれない。
・地球の現状
銀の種族に制圧された地球。人類は死滅し、文明は徹底的に破壊された。その後、銀の種族は去り、主のないまま放置された地球では、戦いの爪痕を癒すように緑が繁茂し、むしろ生態系はかつてより改善している。生まれ故郷である聖地「地球」への帰還をようやく果たした人類は早々に移民船団を派遣、復興が開始されようとしている。
・勅令の間
王族(この場合はディアネイラ)が自ら指揮を執る、あるいは謁見を行う広間。王族が公に使う場所であるため軍艦の施設ではあっても豪華なしつらえになっている。中央の高座にディアネイラが立ち、その周囲を侍女衆が警護する。
・ディアネイラの精神失調
ディアネイラの精神感応はあまりにも鋭敏で、まるで相手と感覚を共有したように感じる。そのため、基本的な知覚構造の違う異性が相手の場合、激しい違和感を覚えてしまう。この違和感は頭痛や吐き気を伴ったり、ひどい場合には理性の働きを阻害する。しかもこの精神的苦痛は男性が側に寄るだけで意図しなくとも起こってしまい、ディアネイラにはコントロールできない。これはディアネイラの精神感応が、精神波を読み取る一般的なそれと異なり、生命エネルギーの波動を感知する性質の能力だから。エイジに対してその発症がみられないのは、彼の精神がまだ未成熟な子供と同じで性的に未分化だから(子供に対しても同じ事が言える)。一方、親しい関係の異性に対してこの抵抗が軽減されるのは、相手に対する理解が精神感応における不具合を調整するよう働くから。ただしそれは軽減であって解消ではない。たとえば裏表のある男性に対しては、近親者であろうとも見知らぬ他人に対するのと同様の精神的苦痛を感じる。ディアネイラの精神感応は一般的なテレパシーと異なり、他者の精神とのいわばスキンシップのような能力。そのため精密な読心はできない反面、天文的距離の知覚範囲を持つ。テレパシーは他者の精神波を読み取る一方、ディアネイラは他者の生命エネルギーの波動を感じ取る。この波動はスターウェーを形作る力と同質のもので、実は人も星々と同じように繋がり合い、生命エネルギーのネットワークとでもいうべき物を形成している。ただしそのエネルギーはスターウェーに比してあまりに微弱なので装置による検知は不可能。この繋がりは物理的な接近・接触、そして相手とのコミュニケーションによって生じ、また変化する。その実態について完全に把握しているのは黄金の種族のみで、銀の種族も基本的な部分は概ね理解している。しかし人類にとっては未知の領域で、結果、ディアネイラの持つような精神感応力は超能力の中でも謎多き特異な才能とされている。
・ディメンションリッパー
ワープフィールド発生装置(時空間を切り裂く装置)の呼称。ワープフィールドの発生はディメンションリッパー、発生したフィールドの中で推力を生み出すのがアストラル・セイル、この2つを併せてワープエンジンと呼ぶ。
・鉄の種族
自らを万物の霊長と名づける種族。全宇宙の種族の中で、最も劣弱、短命、無力であり、それゆえ最も子孫が増えやすい。他の種族に対抗するため、様々な武器を発明する。また、宇宙に進出した影響で、若干の超能力を獲得し始める者もいる。銀河系に植民惑星を多数持つが、母星である地球は現在、「青銅の種族」の支配下にあり、その奪還が悲願となっている。
・ノドス
かつて「英雄の種族」が自らの名とした「ノドス」が、その輪廻の刑の対象者たちの総称となっている。ベルクロス以外の四人のノドスは、それぞれ「銀の種族」の隷属下にあって、その支配拡大に協力しつつ、互いに競い合い、対抗している。
・ノドスの石
エイジの右目に埋め込まれた結晶。封じられたノドスの本体と宿主の肉体を繋ぎ止めている。ノドスに化身していない時も、この結晶を通じて宿主に影響を及ぼす事ができ、それによって宿主を支援し、その生命を保護している。
・ノドスの契約
「黄金の種族」によって示されたもの。「英雄の種族」をその身にやどすノドスたちが、それぞれの種族の一員として交わさなければならない契約。「黄金の種族」は、その「数」を指示したが、内容までは指示しなかった。「黄金の種族」は、言語も数字も必要ない存在だった。なのになぜ、「数」を指定したのか。
・ビー・ノ・ビー
アルゴノートのAIが艦長に提供しているヒューマンインターフェース。擬似生物型の外観だが、本体は頭上のリング。その中には円形結合された思考演算結晶が収められている。一方、”体”の中は反重力浮揚装置と二次電池が大部分を占めている。艦内では無線給電によって半永久的に稼動できる。音声は浮揚装置の重力波による空気振動で発生させている。
・ヒュプノスの間
アルゴノート内にあるディアネイラ専用の瞑想室。部屋全体が独立した構造で、外部からの震動、衝撃をカットし、静謐を保っている。部屋の中心位置に備えられているカプセルはある一種のアイソレータ。使用者は水に浮いたような感覚を得、自身の実体感を喪失し、大きなリラクゼーション効果を得る。また微細な震動や音を完全に遮断することもできる。またこのカプセルはサイコラインシステムのインターフェースでもあり、ディアネイラの精神波をデータ変換してアルゴノートの中央電脳に送る役割も果たしている。
・フルヘドロン
銀の種族が自在に作り出す、移動/仮の住居のための船のこと。多数のヘドロンで構成されている。
・フレーム
銀の種族が自在に作り出す、ヘドロンから派生する高エネルギー体。伸縮自在のロープ型(触手型)や、直線放出されるレーザー型、多方向に浮遊するバブル型、何重もの輪が囲むリング型など、多彩に形状が変化する。
・ヘドロン
銀の種族が自在に作り出す、目に見えない立方体。「ヘドロンの盾」「ヘドロンの壁」などと呼称される。
・ヘドロンドーム
ディアネイラとの会見にあたり、プロメが築いたヘドロンの構造体。多数のヘドロンが球状の外殻を成し、その内側を人類に最適な環境に保っている。ドームを瞬時に構成したその手並みは、プロメの秀でた力の一端を示している。
・ベルクロスのエネルギー収奪(ベルクロスビーム)
ベルクロスは自身の生体エネルギーをコアに収束させ莫大な光熱に変換し、一気に放出させる事が出来る。この収束現象には周囲に存在する生物も巻き込まれ、その生命エネルギーを根こそぎ奪われてしまう。
・防御型衛星要塞(パールコア)
無数のシールドジェネレータを備えた衛星要塞。球状の外殻を形成しているシールドユニットを分離・展開し、強力かつ大規模なシールドを発生させる。個々のシールドユニットにジェネレータが内蔵されており、その協働によって艦隊全てをカバーする広い防御範囲を実現している。ただし人類のシールド技術はヘドロンの盾に比べてエネルギー効率が著しく悪く、最大限のシールドを維持すると反応炉の核が激しく減耗する。人類のシールドジェネレータはいくつかのデバイスによる複合的効果で機能を実現しているが中でも重要なのは重力制御装置による斥力フィールド。これに関し、この衛星に特有な機能として、その高出力を生かした牽引ビームがある。敵の衛星要塞や小天体を地表へ落とす等の用法が想定されていたが、ヒルゴート宙域での戦いではアルテミアに対して集中的に使われた。これはアルテミアの透過能力を重力による空間歪曲と推定したニルバールの発案による。そのような場の効用は力の均衡が崩れれば消失すると彼女は考えた。
・母艦型衛星要塞(ブルーコア)
母艦機能に特化した衛星要塞。全体の大部分を機動兵器の発着設備が占める。3段のデッキにはそれぞれ数千機の機動兵器が搭載されている。オーガン登場後、その搭載による飛躍的戦力向上が計画されるも、高度な運用設備を要するため改装が難しく、実現には至っていない。
・ホロスコープ
特定のスターウェーがとる実際の道程や運動などの状態。スターウェーは特定のカレントに対応した波形パターンのみで示されるが、ホロスコープは各ルートの具体的な状態まで含んだ情報。スターウェーでのワープにはホロスコープの確定が必須。
・メヒタカの契約
01.「銀の種族」に従う限り、ポレ族は繁栄する。
02.ノドスとして力を尽くすまで、「銀の種族」に従う。
03.「銀の種族」のノドスが危ないときは助ける。
・ユーノス家
代々、星系の鉱物資源による冨を背景に、人類連合といういわば国連に対し、豊富な資源所有を見せつけて有利な外交を進め、人類連合評議会で強い発言力を持ってきた。が、メレアグロスの代になって、むしろ人類連合に星系の富を奪われ、王族自体がいいように利用されているが、兄たちは何も気づいていない。
・ユティの契約
01.「銀の種族」以外の何者とも契約してはならない。
02.「銀の種族」に属するノドスを従えねばならない。
03.「銀の種族」に敵対する者に対しては、自分に従うノドスを率いて戦わねばならない。
04.「銀の種族」において、いかなる決定権も持とうとしてはならない。
05.「黄金の種族」が遺した力を、「銀の種族」にもたらさねばならない。
06.他のノドスを犠牲にしようとも、自分の命は必ず守らねばならない。
07.「銀の種族」がこの宇宙で「黄金の種族」に匹敵する存在となったとき、欲するものが与えられる。
08.「銀の種族」以外の何者かが、「黄金の種族」の力を手に入れてしまい、その奪還が不可能な場合、相手が手に入れたその力を、命にかえても破壊せねばならない。
・レクティの空間
レクティに宿るエルマントスが無次元の中に作り出した空間。小さいとはいえ完結した1つの宇宙である。時空を操るエルマントスだからこそ、そのような手段で無からの保護が可能ではあるが、エルマントス自身が刻々と無に侵食され、やがて消滅するまでの猶予に過ぎない。
・レクティの契約
01.「銀の種族」に従う限り、その種族は繁栄する。
02.「銀の種族」と敵対する者とは、ノドスとして戦わねばならない。
03.「銀の種族」のノドスが命の危機を迎えたとき、これを救わねばならない。
04.「黄金の種族」の力を見出したとき、「銀の種族」に伝えねばならない。
05.「黄金の種族」の力が失われようとしたとき、それを守らねばならない。
・レルネーアの毒
通常の自空間に穿たれたレルネーアの支配領域。形状は不定で、気体のように拡散させたりビームのように収束する事もできる。その内部では自然界の基本相互作用が失効し、あらゆる物質が素粒子レベルにまで分解してゆく。
・惑星オロン
エイジを乗せた移民船が漂着した惑星。もともと地球とはかなり異なる環境だったが、黄金の種族が調整を行い、特別な装置無しで一般の地球人が居住できるようにされた。これはエイジがあくまで普通の人間として健全に成長する為の配慮。しかし銀の種族が来襲した時、エイジはノドス・ベルクロスの力を使い、敵を撃退したものの自分の星を破壊してしまう。本来は死の星と化すはずのオロンだったが、星を救いたいというエイジの望みがベルクロスのイデアチャンネルを開き、辛うじて生命絶滅を免れる。しかしそれはエイジの願望を支えとしたかりそめの状況で、エイジが去れば今度こそ本当に滅びてしまう。黄金の種族は惑星オロンのスターウェーを断ち封印し、銀の種族が入り込めないように施した。その封印は鉄の種族のみが破ることができ、封印が解かれる事イコール再び銀や青銅の種族(アリ塚)を呼び寄せる事となる。
・惑星ティターロスとダイダロス人
銀の勢力圏にあるターミナル・プラネット。域内スターウェーの主要ルートが交錯する基幹ターミナルの1つ。静止軌道上に銀河でも有数の宇宙港を持ち、アルゴノートのような巨大船にもドックを提供できる。惑星表面には高度な都市文明が発達しており、その繁栄ぶりをうかがわせる。居住するダイダロス人は文明の成長期に銀の種族によって見出され、その直接の薫陶によって外宇宙進出を果たす。基本的に理知的・平和的な彼らは知的生命体としての偉大な先達として銀の種族による指導を素直に受け入れ、彼らと良好な関係を保ってきた。一方、銀の種族の影響下にありつつもダイダロス人は自主独立の意識が強く、それゆえ”永世中立”を宣言している。これに干渉されなかった事をもって銀の種族の許しを得たというのがティターロス行政府の見解だが、下位文明に一切の権利を認めていない銀の種族にすれば、そもそもダイダロス人に独自の立場などあろうはずもなく”中立宣言”も意味を成さないから相手にしなかっただけのこと。このように宇宙の主催者たろうとする銀の種族とは、お互いの立場に対する認識が大きく隔たっており、鉄と銀の紛争が激化する中でその事が表面化してきている。それが決定的となるのがアルゴノート寄港に端を発するノドス事件であり、現総督は宗主と決別し、人類と手を結ぶ道を選ぶ。
・惑星デュイー
ユーノス王家の主星。人類の殖民星ではもっとも古い世代に属する。元々その環境は地球に驚くほど近く、テラフォーミング技術が稚拙な外宇宙開発初期においては飛びぬけて優良な居住惑星となった。当然、外宇宙開拓の一大拠点となり、支配するユーノス家に莫大な富をもたらした。
・惑星ヒルゴート
人類領域の外縁部にあった重要なターミナルプラネット。周辺宙域防衛の要所だったが銀の攻勢によって陥落し、その際に惑星は致命的なダメージを受けスターウェーは消失、周囲の人類側星系を分断させる結果となった。

■サブタイトル

・第1話/滅びの星(2007/04/01)
・第2話/忘れられた子供(2007/04/08)
・第3話/英雄の種族(2007/04/15)
・第4話/惑星ティターロス(2007/04/22)
・第5話/ノドス(2007/04/29)
・第6話/セメタリー・ベルト(2007/05/06)
・第7話/契約(2007/05/13)
・第8話/閃光のノドス(2007/05/20)
・第9話/帰還(2007/05/27)
・第10話/孤独の英雄(2007/06/03)
・第11話/輝きの星(2007/06/17)
・第12話/破滅の炬火(2007/06/24)
・第13話/時空流の戦い(2007/07/01)
・第14話/荒ぶる者(2007/07/08)
・第15話/光降るとき(2007/07/15)
・第16話/幾つの定めを超えて(2007/07/22)
・第17話/報復の軍勢(2007/07/29)
・第18話/勝利の日(2007/08/05)
・第19話/星系間侵攻(2007/08/12)
・第20話/暗黒のノドス(2007/08/19)
・第21話/惑星コドモス(2007/08/26)
・第22話/死の契約(2007/09/02)
・第23話/四人(2007/09/09)
・第24話/エリュシオン(2007/09/16)
・第25話/最後の契約(2007/09/23)
・第26話/エイジ(2007/09/30)

■主題歌・楽曲

・OP1
・gravitation
・作詞/atsuko
・作曲/atsuko、KATSU
・編曲/KATSU
・歌/angela

・ED1
・Azurite
・作詞/SHUMA
・作曲/YUPA
・編曲/YUPA
・歌/浦壁多恵

・ED2
・Azurite ~for luster star Deianeira~
・作詞/SHUMA
・作曲/YUPA
・編曲/牧野信博
・歌/石川由依

・ED3
・Azurite ~True grace~
・作詞/SHUMA
・作曲/YUPA
・編曲/牧野信博
・歌/浦壁多恵

■同じ年に公開された作品