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作品基本情報 [事務局独自調査]

コウカクキドウタイ スタンドアローンコンプレックス ソリッド ステイツ ソサイエティ

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ

■公開メディア
TVスペシャル
■原作メディア
漫画
■放送期間
2006年09月01日 ~ 0000年01月01日
スカパー パーフェクトチョイス160 2006年9月1日(1回)
■放送局
・放送/スカパー パーフェクトチョイス160
■分数
108分
■話数
1話
■原作
・原作/士郎正宗攻殻機動隊・講談社
■監督
・監督/神山健治
■制作
・制作/Production I.G
・製作/Production I.G、バンダイビジュアル、電通、BANDAI ENTERTAINMENT、ビクターエンタテインメント、日本テレビ、徳間書店、MANGA ENTERTAINMENT
■著作
©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

作品詳細情報

■ストーリー

西暦2034年。長崎出島の難民武装蜂起事件から2年余り。「梵」の刺青を入れた男たちが相次いで不審な自殺を遂げる事件が発生。 "個人的推論にのっとった捜査方針"を貫くバトーは1人事件を追っていた。その陰に失踪した少佐が絡んでいるのではないかと考えて…。バトーの地道な捜査により、「梵」の刺青は元シアク共和国最高指導者カ・ルマ将軍への忠誠を示すもので、自殺した13人はシアク共和国の特殊工作員たちであることが判明する。

軍事独裁国家のシアク共和国は、今では国自体が崩壊し、日本はその難民を受け入れたばかりであった。そのシアク共和国の独裁者カ・ルマ将軍の嫡子カ・ゲル大佐が偽造パスポートで国外逃亡を図り、新浜国際空港で逮捕。取り調べに応じたカ・ゲル大佐が無差別テロの計画について供述をはじめると、彼は突如、人質をとって空港に立てこもる。それは茅葺政権にとってアキレス腱となりかねない事態だった…。

事態の収拾を図るべく、公安9課が立てこもり事件の鎮圧に動き出した。草薙素子という精神的支柱を失った9課は、従来の少数精鋭による活動の見直しを迫られ、荒巻課長の下で組織の拡大を図り、現在では20名以上の隊員を抱えるまでになっていた。それはかつて少佐たちと分かち合った理想──自らの信ずる正義をなす攻勢の組織でありつづけようとの想いからであった。

隊長に就任したトグサは、バトーの地道な捜査によって13人の刺青男の自殺と今回の立てこもり事件に関連を見い出し、カ・ゲル大佐を追い詰める。ところがカ・ゲルは「傀儡廻が来る!」と謎の言葉を残し、拳銃で自殺を遂げてしまう。その様子を監視する一人の女がいた。──草薙素子。彼女は数種類のリモート義体をまるで傀儡のように操り、事件の裏側で密かに暗躍をつづけていたのだった…。

■解説

西暦2034年。難民蜂起事件から2年が経過していた。新人20名を増強した新生公安9課に新たな事件が舞い込んできた。梵の刺青を入れた13人のテロリストの連続自殺事件に絡む空港人質立て篭もり事件の鎮圧だ。結果、公安9課に追い詰められた立て篭もり犯は「傀儡廻が来る」と言い残し自ら命を絶ってしまった。時を同じくして数々の難事件が同時に多発していく…その影に潜む超ウィザード級ハッカー「傀儡廻」の存在。
新生9課の前に次から次へと立ちはだかる難事件すべてが芸術的にリンクしていく。「傀儡廻」とは?バトーと草薙は?「傀儡廻」と草薙の関係は?すべての事件の犯人は?そして結末は?謎が謎を呼ぶSolid State Society。
「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」の歴史にまたひとつ傑作が生まれようとしている。

※Production.I.G公式サイトより引用

■キャスト

・草薙素子/田中敦子
・荒巻大輔/阪 脩
・バトー/大塚明夫
・トグサ/山寺宏一
・イシカワ/仲野 裕
・サイトー/大川 透
・パズ/小野塚貴志
・ボーマ/山口太郎

■メインスタッフ

・原作/士郎正宗
・企画/石川光久、渡辺繁
・脚本/神山健治、菅正太郎、櫻井圭記
・絵コンテ/神山健治、吉原正行
・キャラクターデザイン/後藤隆幸、西尾鉄也
・メカニカルデザイン/寺岡賢司、常木志伸
・総作画監督/後藤隆幸
・作画監督/中村悟、関口可奈味
・美術監督/竹田悠介
・美術設定/渡部隆
・色彩設定/片山由美子
・撮影監督/田中宏待
・3D監督/遠藤誠
・編集/植松淳一
・音楽/菅野よう子
・音楽監督/若林和弘
・音楽制作/ビクターエンタテインメント
・演出/吉原正行、橘正紀、河野利幸
・監督/神山健治
・制作/Production I.G
・製作/Production I.G、バンダイビジュアル、電通、BANDAI ENTERTAINMENT、ビクターエンタテインメント、日本テレビ、徳間書店、MANGA ENTERTAINMENT

■メインキャラクタ

・草薙素子(Kusanagi Motoko)
約2年、公安9課を離れ、単身、組織的方法論では対処できない事件に密かに介在してきた。
・バトー(Batou)
"個人的推論に則った捜査方針"を貫き、9課では孤立しがち。訓練教官に専念するか迫られている。
・荒巻大輔(Aramaki Daisuke)
公安9課の課長。実質的な作戦指揮をトグサに任せ、自身の政治工作はさらなる切れを見せる。寄る年波には勝てず、最近では杖を愛用する。
・トグサ(Togusa)
組織を大きくするまでは唯一の妻帯者。公安9課の隊長に就任。仕事のことも家族に打ち明け、隊長としての資質を開花すべく仕事に邁進している。
・アズマ(Azuma)
荒巻の盟友・久保田の紹介で陸自情報部より公安9課に配属された新人の1人。新人の中では2年目の最古参。嗅覚に優れる。
・プロト(Proto)
バイオロイドのプロトタイプ。公安9課では鑑識業務を担当し、情報戦にも参加している。最近は課長に寄り添い、秘書的職務もこなす。
・イシカワ(Ishikawa)
草薙素子やバトーとは旧知の仲で、大戦の経験も豊富。電脳戦のエキスパート。情報の収集・解析・改ざんだけでなく、実戦に参加することもしばしば。
・サイトー(Saito)
「タカの目」使いのスナイパー。アフリカの内戦に参加。トグサについで義体化率の低かったサイトーは過酷な戦場に適応すべく心肺機能も義体を増設していった。
・ボーマ(Borma)
イシカワと共に電脳戦と情報収集・解析を担当。爆弾の専門家でもある。
・パズ(Paz)
潜入捜査を得意とする情報通。数々の女性遍歴を持つ、ナイフの使い手。愛煙家。
・ウチコマ
タチコマのAIが失われたあと、公安9課に導入された思考戦車。バトーはAIの成長に気を揉んでいる。
・タチコマエージェント
ネットを漂流していたゴーストを組み直し、現在は少佐の下で、エージェント機能をベースとして活躍。
・カ・ルマ将軍
シアク共和国の独裁者。以前から大病を患っていた。シアク崩壊後は日本に亡命、幽閉されている。
・カ・ゲル大佐
シアク共和国カ・ルマ将軍の嫡子。陸軍大佐。体は、ほとんど生身だが、薬物によって肉体を覚醒させる。
・マ・シャバ
特殊工作員の1人。サイボーグ総合病院の院長。MMウイルスと子供を院内に隠匿していた。
・ラジ・プート
シアク共和国、カ・ルマ将軍の親衛隊長。シアク共和国崩壊後亡命。特A級スナイパー。
・傀儡廻(くぐつまわし)
刺青男たちの電脳をハック、次々自殺に追い込む特A級ハッカー。犯行手口から、傀儡廻と呼ばれる。
・茅葺よう子
難民帰化政策により、内閣は6ヶ国協議で負の遺産(カ・ルマ将軍)を抱え込むことになった。
・中村部長
外務省条約審議部部長。カ・ルマ将軍暗殺のため、素子とエージェント契約を交わした。
・宗井仁
純潔の日本人による支配階級を形成することを公約に掲げていた反動保守のナショナリスト。
・コシキ・タテアキ
一族皆官僚という家系に生まれ、総務省に入省。登庁拒否になるが、宗井仁のプロジェクトに参画。

■メインロボ・アイテム

・大戦
1996年2月から27年間に渡って、欧州を主戦場にして起こった世界大戦。1996年2月からの第3次核大戦と、1999年9月に東京を核攻撃したことに端を発する第4次非核大戦と、大きく2期にわかれる。第3次核大戦で疲弊したEC米ロ旧大国連合軍は、第3次核大戦を背景に急速に力をつけたアジア連合と衝突。戦場は新兵器(思考戦車、電脳化技術、義体)の実験場と化し、長期化した。
・西暦2034年
西暦2034年(A.D.2034)。2度にわたる世界大戦を経て、人類は全世界規模の超高度情報ネットワーク社会を構築。マイクロ・マシン技術の発展によって、脳が直接ネットに接続できる電脳社会は、人類にとっての新たな転換期となろうとしていた…。
・公安9課
公安9課(section-9)。内閣総理大臣直属の対テロ特殊部隊。内務省管轄の「国際救助隊」の名目で設立され、2030年より活動を開始。事前に犯罪の芽を探し出し、これを排除することを任務とする超法規的かつ攻性の組織である。諜報活動や要人の警護、汚職の摘発、電脳犯罪やテロの抑止など任務は多岐に渡る。
・義体
人間の体の一部を人工的な機械に置換すること。望めば全身を義体(cyborg)化して驚異的な能力を得られるが、高額なコスト負担のほか、心身の不一致感からくる精神的苦痛など、克服すべき問題点は多い。また、身体の一部を義体化するにしても、場合によっては他の臓器も義体化する必要が出てくる。
・マイクロ・マシン
100万分の1mmという分子レベルの機械(micro machine)によって、人間の脳と体、さらにわれわれの世界を再設計・再構成することを可能とする超極少テクノロジー。電脳、義体、ワクチン、BC兵器(殺人ウィルス)など、その用途はさまざま。『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界は、マイクロ・マシンの発明によってはじまったのだ。
・電脳
マイクロ・マシンを注入することで、人間を直接ネットに接続できるようになった脳(cyberbrain)のこと。この非生物的な知能と融合を果たしたことで、記憶力、コミュニケーション能力の増強をはじめ、人間の知性がネットへと移行していった。記憶を保管した外部記憶装置への接続、記憶情報の共有、記憶を基に疑似体験することも可能。
・携帯電話端末
ほとんどが電脳化して情報伝達は電脳通信で行われている。この世界で携帯は電脳の機能拡張や身代わり防壁などで利用される。まだ電脳化していない子どもには持たせることでセキュリティも確保している。
・AI
人工知能のこと。Artificial Intelligenceの略。人間の知性を、強力なコンピュータ基盤で再現する。AIはあくまで人間の模倣、人間によるプログラム人格にすぎないので、ゴーストは宿らないとされている。
・思考戦車
AIを搭載した無人の戦車兵器。多脚戦車とも呼ばれる。自律制御のほか、搭乗操縦も可能で、アームスーツ(強化外骨格=鎧)としても機能。タチコマやウチコマのほかにも、陸自に正式採用されている。
・ゴースト
人間にのみ存在するとされる、人間と機械を隔てるもの。霊魂のこと。『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界では、電脳化によって脳内活動がすべて電気信号に置き換わり、人間と機械の境界が極めてあいまいになっている。逆説的に、同じ電気信号で思考する機械にも、もしかしたらゴースト(ghost)が宿るのではないか──。
・マテバ
トグサが愛用するリボルバー(半自動回転式拳銃)を製造する銃器メーカー(マテバ社)。イタリアに実在する。実用性よりも趣味に近い特異な拳銃を生み出している。
・SPring-8
兵庫県播磨研究学園都市内にある大型放射光施設のこと。光速に加速した分子が、磁場を通る際に発生する放射光を物質に照射し、化学分析や構造解析を行う。
・タカの目
情報衛星を利用した狙撃支援システムのこと。GPSや気象情報、カメラ、センサなどにリンクして、狙撃に必要な周囲の状況を視覚野にフィードバックさせる。
・電脳通信
電脳化した者同士がネットワークを介しておこなう通信のこと。通称・電通。電脳をネットにアクセスすることは、自らのゴーストを多くの干渉にさらす危険も伴う。機密度の高い会話をするときは、首の後ろにあるQ.R.S.端末をお互いに直接つないで通信する有線方式を利用する(「有線で話す」という)。
・アンドロイド
AIを搭載したヒト型ロボットのこと。人間の生活空間内で補助するにはヒト型のほうが汎用性がある。使う人間が感情移入し、また人類の脅威として疑心暗鬼に陥らないようアンドロイドのAIは処理能力を限定している。9課に配属されているオペレーターアンドロイドは、自己言及のパラドクスも処理できないほど。
・防壁
ゴーストハックをはじめとする電脳へのハッキングを防ぐファイヤーウォールのこと。不正アクセス者に反撃して相手の電脳を焼き切ることさえある「攻性防壁」、電脳の代わりにハッキングさせる「身代わり防壁」、自身の電脳内に迷路を仕掛け侵入者を迷わせる「防壁迷路」など、さまざまな種類の防壁がある。
・ゴーストハック
電脳は脳を直接ネットワークに接続するため、もし不正アクセスを受け、防壁を突破されれば、自分のゴーストを乗っ取られてしまう。これをゴーストハックという。また、対象のゴースト侵入錠があれば、ハッキングせずともその人を乗っ取ることができる。
・IRシステム
自動車ナンバー自動読取装置(通称・Nシステム)を含めた公安監視網システムのこと。Infra-Red(赤外線)の略。幹線道路など日本全国に設置された監視カメラによって即座に照会され、犯罪者や被害者の現在位置を割り出すことができる。
・熱光学迷彩
背後の映像をホログラムで投影してカモフラージュする装備。熱源センサーにも引っかからず使用者の姿、熱も音もカモフラージュする。「隠れ蓑」の通称で呼ばれ、9課では京レ2902式、バトーと草薙は新型3003式を装備している。『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』で9課が装備する熱光学迷彩は、ステルス性が向上した東セラ製3302式で、「隠れ蓑」とは呼ばれない。
・セーフハウス
潜入捜査員や諜報員が連絡を取り合ったりする隠れ家のこと。街の中に点在し、緊急時は避難所の役割も果たす。
・リモート義体
遠隔操作する義体のこと。高度な電脳スキルを要す。特に素子は2対以上のリモート義体を同時に操れる。
・マイクロ・マシンウイルス
マイクロ・マシン技術を応用した化学兵器。ウイルスの発症を制御することができる時限装置もプログラムできる。
・新浜
神戸の沖合に建設された海上都市(ニューポートシティ)。公安9課本部ほか、政府重要機関が点在する。東京核攻撃直後、暫定的に首都が置かれたが福岡に遷都。
・擬似記憶
書き換えられた偽りの記憶を指す。一度書き換えられた記憶は元には戻らない。『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界では、交通事故に遭うよりも高い確率で記憶の変容が起こっているという。
・枝がつく
一般通信を盗聴されること。電脳や外部との通信をハッキングされ情報を盗まれること。または物理的に盗聴素子(デバイス)をしかけること(「枝をつける」)。
・目を盗む
電脳をハックし、ONタイムで視覚情報を上書きして、自分の姿を消すハッキング技術のこと。『攻殻機動隊 S.A.C.』のアオイは、彼を目撃したすべての人の電脳をハックし、「笑い男マーク」(後にそう呼ばれた)を自分の顔に上書きした。
・バックドア
ハッカーが不正にシステムへ侵入するために仕掛けるハッキング技術のひとつ。不正侵入に成功したハッカーが、次回以降も侵入できるように、裏口を仕掛けておくと、自由にシステムに侵入することができる。
・アームスーツ
装着することで、人間では考えられない力を発揮できる鎧(スーツ)のこと。強化外骨格とも呼ばれる。アームスーツによって堅牢な重装甲と強力な重火器を装備するができ、相手がサイボーグ化していようと力で圧倒できる。
・古いタイプの人間
『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界では、多くの人々が脳にマイクロマシンを注入して電脳化している。だが、年配の人間は自分より若い電脳医師に自分の脳をいじられることに抵抗感を抱く人もいる。そういった「古いタイプの人間」は、脳を直接ネットに接続し、容易にコミュニケーションを図る彼らに追いつくため、義体化し、指先を高速に打ち込めるよう、身体拡張を行っている場合が多い。この世界で年配者は自分の子供くらいの電脳医師に脳をいじられたくないという理由で、電脳直結していないことが多い。ただそれでは世の中を渡っていけないので、サイボーグ化によってギャップを埋めるべく努力している。
・笑い男事件
2024年、セラノ・ゲノミクス社長、瀬良野氏誘拐事件に端を発した企業連続脅迫事件。犯人が使用したポップなマークから『笑い男事件』と呼ばれる。犯人は一方的な犯行終結を宣言したが、2030年6月5日、インターセプター不正使用疑惑で警視総監が記者会見中、笑い男が突如出現し総監暗殺を予告。一方、独自捜査を行っていた公安9課は、事件の裏に薬島薫幹事長と厚生労働省、マイクロマシンメーカーによる疑獄事件が隠されたいたことをつかむ。しかし実態はマイクロマシン治療に於ける不正を告発しようとした特A級ハッカー、アオイが引き起こした「スタンド・アローン・コンプレックス」と呼ばれる現象。
・スタンド・アローン・コンプレックス
オリジナルの不在によって、オリジナルの模倣者を生み出す現象。すべての情報は、共有し並列化した時点で単一性を消失する──。そんな集団真相無意識が一人歩きしはじめ、社会現象まで引き起こしたのが「笑い男事件」であった。その後、このスタンド・アローン・コンプレックスは「個別の11人事件」を引き起こし、さらには『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』で傀儡回事件を誘発していく。ちなみに、"ゴースト"を宿らせたタチコマの活躍を目の当たりにした草薙は、情報の並列化の果てに個を取り戻すためのひとつの可能性があるとすれば、それは「好奇心」であると考えている。
・ニューロチップ
神経細胞とマイクロマシンを結合したハイテクチップ。播磨学園都市で開発されたこの技術によって、人類は人間の知性を再現しうる強力なコンピュータ基盤を手に入れた。タチコマのニューロチップを開発したのは、国定研究員の有須田博士。
・新東京
かつての日本首都。1999年9月に核攻撃を受け壊滅。新宿は水没、都内は招慰難民居住区となる。マイクロマシンによる放射能除去作業が行われたが、一般人の影はなく、荻窪周辺はスラム街と化している。新宿の大深度地下には原子力発電所があった。
・日本の奇跡
ポセイドン・インダストリアル(旧・大日本技研)が開発した放射能除去技術。第四次非核大戦の契機となった日本への核攻撃による核の冬を、マイクロマシンによって除去することに成功。以降、日本は復興と発展によってアジア圏で急速に力をつけていく。
・根室奪還作戦
第四次非核大戦末期の本土決戦。素子も作戦に参加し、情報屋クロルデンの情報に助けられたという。
・出島
長崎県にある招慰難居住区。出島の他に、網走など系五箇所の大型難民居住区がある。
・バイオロイド
遺伝子工学により作られるアンドロイド。9課のプロトは、その「プロトタイプ」。人工の白い血液を使用。
・招慰難民
「電脳立国」として技術立国を謳っていた日本だったが、国内では深刻な少子高齢化問題を抱え込んでいた。その解決策として、2026年に終結した大戦のアジア各国の難民を日本が受け入れ、安価な労働力として招いたアジア系難民が、招慰難民である。日本各地に点在する招慰難民居住区(主な居住区は網走、函館、東京、新浜、出島の五ヶ所)には約300万人が居住している。安価な労働力としての招慰難民の受け入れによって国内の失業率は高まり、さらに招慰難民居住区周辺はスラム街を形成、治安も悪化した。これらの社会情勢によって、難民に対する国内の反発も少なくない。
・茅葺政権
茅葺よう子を内閣総理大臣とする内閣の政権。解散させられた公安9課を再建運営を許可した。発足当初は「前政権の疑獄から世間の目をそらすために担ぎ出されたお飾り」という世評であった。内政に関しては、少子高齢化問題の解決策として、難民帰化政策を執行。「一身独立して一国独立す」という国連強調路線をとる。国内では難民問題に反発するナショナリストからの反発を国外からは難民帰化政策を「合法的な人身売買である」として非難を集めている。
・エージェント機能
現実に実体を留めたまま、仮想人格をネット上に飛ばし、情報の収集、解析を行う機能のこと。招慰難民蜂起事件で、ネットの可処分領域を集め難民のゴーストを転送しようとしていたタチコマたちは、自らのAIを搭載した人工衛星によって米帝の核ミサイルを迎撃、難民たちを救ったその後、ネットを漂流していた彼らは、草薙によってサルベージされ、彼女のエージェントとして組み上げられた。コピーではあるが、再現された彼らはゴーストを宿していた。ちなみに、バトーの専用機とも呼べるゴーストを宿したエージェント・タチコマは愛車フォードGTと同じ黄色のカラーリングの機体である。
・個別主義者
招慰難民を解放するべきだという政治思想を持つ者を指す。一個人の人権、自由、意思の尊重を声高に要求しつつも、全体主義的な動きに乗って行動する。とりわけ、愛国精神に便乗しテロリズムに走る者たちをインディビジュアリストと呼ぶ。招慰難民居住区内の電波塔上空を複数の無人攻撃ヘリ「ジガバチ・アドバンス」が暴走した事件を契機に、国内に現われはじめた。
・個別の11人
パトリック・シルベストル著『国家と革命への省察 初期革命評論集』の幻の11篇目のタイトル。または、それを聖典とする過激なインディビジュアリストのこと。実は「個別の11人」は、内閣官房情報調査室のゴーダによって仕組まれた思想誘導ウイルスで、発症因子は「義体化以前、童貞だった」こと。難民を解放しようという動機の下、横のつながりを持たない個別(スタンドアローン)の集団。
・出島難民蜂起事件
2032年、出島の招慰難民居住区で発生した蜂起事件のこと。難民による自治区宣言がなされ、自衛軍と難民との間で緊張状態が続いた。難民を鎮圧するため、水面下では米帝による核攻撃も進行していたが、公安9課の活躍によって事態は収束に向かった。
・天然オイル
バトーは、機械に対する愛情から自身が搭乗するタチコマを限定して、専用機には合成オイルではなく天然オイルを使用していた。この天然オイルの使用が、結果としてタチコマに「個性」を生み、ゴーストを宿す契機となった。『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』では、バトーはウチコマに対しても同じように天然オイルを使用したが、今のところどうやらウチコマにはゴーストが宿っていないようだ。
・ハブ電脳
ハブとは、車輪の外周と車軸をつなぐスポークが集中する、車輪の中心という意味で、ハブ電脳とは「ハブ」のように、共同体をつなぎ、自分に並列化させ、したがわせることができる電脳を指す。『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』では、クゼ・ヒデオが難民のハブ電脳となった。ちなみに、ハブの漢語表現が甑(コシキ)で、『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』コシキ・タテアキの由来にもなっている。
・難民帰化政策
茅葺内閣が推し進める政策。少子高齢化問題と難民受入に伴う増税の解決策。招慰難民を帰化させ将来の労働力を確保、難民の納税義務化も目的。他国民に取って代わられる危機意識から反動保守のナショナリストに根強い反発があり、国外から「体のいい人身売買」と揶揄されている。シアク共和国崩壊以前からテロ予告していたカ・ルマ将軍の亡命受入も「人身売買」を認めたくない故であった。
・シアク共和国
アジア圏にあった軍事独裁国家。最高指導者カ・ルマ将軍はBC兵器による脅迫外交を展開していたが、近隣各国の圧力により難民が日本へ流出。国が崩壊した。
・軍用瞬発系麻薬
一時的に身体能力を飛躍させることができる、麻薬系の薬物。義体化している者がほとんどいないシアク共和国では、この軍用麻薬によって肉体改造を行っていた。
・BC兵器
毒性の化学物質を使って生き物の命を奪う兵器のこと。核兵器よりも容易に開発が可能で、しかも非人道的な大量破壊兵器になりえる。そのため、世界的に使用が禁止されている。
・大阪
シアク共和国の特殊工作員であるマ・シャバが、院長を務めるサイボーグ総合病院のある街。周囲には、難民街が形成されている。
・貴腐老人
介護ネットに繋がれ、最低限の処置が施されている老人たちのこと。その姿が、まるで貴腐ぶどうのように干からびていくことからそう呼ばれている。
・条約審議部
外務省の1セクション。別名・公安6課。カ・ルマ将軍の暗殺を試みようとしていたが、外務省とのつながりの深い宗井の指示であったと思われる。
・傀儡廻
独善的な正義感から、この国の窮状救うべく、ソリッド・ステート・システムを構築した、超ウィザード級のハッカー。そのソリッド・ステート・システムを利用しようとした、シアク共和国の特殊工作員の電脳を次々にハックして、自殺に追い込んだ。
・全自動老人介護システム
通称・介護ネット。寝たきり老人をネットに接続することで、お年寄りの孤独死を防ごうとした。が、ネットに繋がることで、かえって寝たきりを助長することが判り、NPOからは、体のいい遺産回収システムなんて揶揄されている。
・公私混同
公安9課の仕事において、生身では限界がある。限界を義体化してまで補うよう、素子は命令しない。曰く「公私混同を命令で出すほど野暮じゃないわ」。例えばトグサは隊長に就任後に義体化。家族にも理解を得て公私混同をうまくやってのけている。
・刺青男連続自殺事件
将軍への忠誠を示す「梵」の刺青を入れた13人のシアク共和国特殊工作員が電脳をハックされ、次々と自殺に追い込まれた事件。
・Solid State System
全自動老人介護システムに仕組まれた誘拐のインフラ。

■関連作品

・GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
・イノセンス
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man
・攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
・攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven
・攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D
・攻殻機動隊 ARISE
・攻殻機動隊 ARISE PYROPHORIC CULT
・攻殻機動隊 新劇場版

■主題歌・楽曲

・OP1
・player
・作詞/Origa
・作曲/菅野よう子
・歌/Origa with Heartsdales

・ED1
・date of rebirth
・作詞/Origa
・作曲/菅野よう子
・歌/Origa

■同じ年に公開された作品