作品基本情報 [事務局独自調査]
ゴールデンカムイ
ゴールデンカムイ
- ■公開メディア
- TVアニメシリーズ
- ■原作メディア
- 漫画
- ■放送期間
- 2018年04月09日 ~ 2018年06月25日
23:00~ - ■放送局
- ・放送/TOKYO MX、BS11
- ■分数
- 30分
- ■話数
- 12話
- ■原作
- ・原作/野田サトルゴールデンカムイ・集英社
- ■監督
- ・監督/難波日登志
- ■制作
- ・アニメーション制作/ジェノスタジオ
・製作/ゴールデンカムイ製作委員会 - ■著作
- ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
作品詳細情報
■ストーリー
舞台は気高き北の大地・北海道!!
アイヌから奪われた金塊を巡る、生存競争サバイバル開幕ッッ!!!
明治時代後期。「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道にいた。そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一獲千金のチャンスが舞い込む。埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。名をアシㇼパというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも混在化。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一獲千金サバイバルの行方は……!?
■解説
原作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載された、野田サトルによる大ヒット漫画。マンガ大賞2016や第22回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」に輝き、コミックス全31巻でシリーズ累計2,300万部を突破するなど、足かけ8年にわたる連載が終了した今もなお多くのファンの心をつかみ続けている。
全体的なストーリーには明確な区切りがあり漫画でいうと大体6巻ごとに次の話に舞台が転換するため、アニメ化の際にも舞台転換と共にシリーズが変わっているのが特徴的である。
劇中では「熊害」「土方歳三」「脱獄王」「埋蔵金伝説」「アイヌ」と言った様々な要素が描かれており、それらが複雑に絡み合うことで魅力的な世界観が構築されている。
特に現在も身近にある「熊害」は劇中でも強力な生命体「熊」を表現している。また、今まで迫害や差別といった暗い背景を描かれる事が多かった「アイヌ」ではなく、生活風景や食事風景など本当は「明るく、おもしろいアイヌ」の一面を表現したことで「脱獄者の皮を剥いで黄金を探す」と言った本筋に「ジビエグルメ漫画」といった一面を追加し、世界観に深みを持たせている。
アニメ放送時には「ゴールデン道画劇場」という本編には収まらなかった原作のギャグやパロディ、ショートエピソードを中心に作成されたショートアニメがYoutubeで毎週月曜日23:30に期間限定で配信された。タイトルロゴも「ゴールデン洋画劇場」のパロディになっている。
これらは映像特典として本編のBD/DVDに収録されている。
■キャスト
・杉元佐一/小林親弘
・アシㇼパ/白石晴香
・白石由竹/伊藤健太郎
・鶴見中尉/大塚芳志
・土方歳三/中田譲治
・尾形百之助/津田健次郎
・谷垣源次郎/細谷佳正
・牛山辰馬/乃村健次
・永倉新八/菅生隆之
・家永カノ/大原さやか
・キロランケ/てらそままさき
・インカラマッ/能登麻美子
・二階堂浩平/杉田智和
・宇佐美上等兵/松岡禎丞
・月島軍曹/竹本英史
・二瓶鉄造/大塚明夫
・辺見和雄/関俊彦
・フチ/一城みゆ希
■メインスタッフ
・原作/野田サトル
・監督/難波日登志
・助監督/川越崇弘
・シリーズ構成/高木登
・キャラクターデザイン/大貫健一
・メインアニメーター/羽山淳一
・銃火器設定/渡辺浩二
・プロップ設定/浅沼信也
・動物設定/墨佳遼
・美術監督/森川篤
・美術設定/大久保知江
・色彩設計/茂木孝浩
・撮影監督/戸澤雄一郎
・CGディレクター/奥村優子、濱田康平
・編集/定松剛
・音響監督/明田川仁
・アイヌ語監修/中川裕
・ロシア語監修/Eugenio Uzhinin
・音楽/末廣健一郎
・音楽制作/NBCユニバーサル・エンターテイメント
・プロデューサー/髙橋和彰、森亮介、鈴木寿広、田中聡、藤山直廉、鵜飼利恵、長谷川俊介
・アニメーションプロデューサー/大高健生
・アニメーション制作/ジェノスタジオ
・製作/ゴールデンカムイ製作委員会
■メインキャラクタ
・杉元佐一
元大日本帝国陸軍第一師団の隊員。日露戦争で目覚ましい武功を上げ、そのときの鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれる。彼を不死たらしめるのは、死地に活路を見出すことができる並外れた度胸と驚異的な回復力。除隊後、戦死した親友との約束を果たすべく、ゴールドラッシュに沸いた北海道へ。そこでアイヌの村から奪われた埋蔵金の存在を知り、精強を誇る陸軍第七師団や凶悪な脱獄囚を向こうに争奪戦を繰り広げる。
・アシㇼパ
北の大地で杉元が出会った、アイヌの少女。和人の言葉を解し、山での暮らしや狩猟の知識に長けている。「新年」や「未来」を意味する名を与えられた自分を「新しい時代のアイヌの女」と称し、古い因習だけに囚われない現実的な考えを持つ。アイヌの埋蔵金を奪った人物に父親を殺されており、仇を討つべく優秀な戦士と認めた杉元と行動を共にすることに。彼女が危機に陥ると、エゾオオカミのレタラがどこからともなく駆けつける。
・白石由竹
「脱獄王」の異名を持つ天才脱獄犯。収監されては脱獄する行為を繰り返してきたことから、いまや脱獄での懲役が元の罪で課せられた懲役を上回るほど。関節を自在に外すことができる特異体質の持ち主で、不意に拘束されたときの対策として釘や針金などの道具を身体のあちこちに忍ばせている。埋蔵金の在り処を示す刺青が刻まれた24人の脱獄囚のひとりだが、杉元たちと手を組んだほうが得策と見て、彼らの埋蔵金探しに協力する。
・鶴見中尉
大日本帝国陸軍第七師団中尉。情報収集や分析能力に長
けた情報将校で、勘の鋭さは上官から危険視されているほど。日露戦争の旅順攻囲戦で上層部の誤った判断によって命を落とした戦友たちの無念を晴らすべく、第七師団本隊の乗っ取りを画策。アイヌの金塊を軍資金として、自らが率いる軍事政権の実現という狂気に満ちた野望を抱く。前頭部をプロテクターで覆った異様な風貌をしているのは、奉天会戦で負った大怪我を保護するため。
・土方歳三
元新撰組「鬼の副長」。明治2年の箱館戦争で戦死したとされていたが、政治犯として30年余り幽閉されたまま生き続けていた。網走監獄収監中にアイヌの埋蔵金を奪った男と関わりを持ち、刺青を施された囚人たちの脱獄を指揮。志半ばで潰えた新撰組の戦いを引き継ぐかのように、蝦夷地独立のための戦争を起こす準備を進める。すでに70歳を超す高齢だが、その佇まいは精気に満ちあふれ、太刀筋にもまったく衰えは見られない。
・尾形百之助
大日本帝国陸軍第七師団上等兵。元第七師団長の父を持ち、自身も兵士として卓越した才を持つ。精密射撃を得意とし、300メートル以内なら確実に相手の頭を撃ち抜くことが可能。帝国陸軍が採用する三十年式歩兵銃は射程距離と命中率に優れる一方で貫通力に劣るが、その腕をもってすれば遠方の敵も一発で仕留めることができる。情勢によって身の振り方を変える狡猾さから「コウモリ野郎」と呼ばれ、単独行動の末に杉元と対峙する。
・谷垣源次郎
大日本帝国陸軍第七師団一等卒。狩猟を生業とする東北マタギの生まれで、山で生きる術を心得ている。山中ではくしゃみや咳さえも禁じるマタギの習慣が身に付いているせいか、普段から物静かで多くを語ることはない。ある目的のために故郷の秋田を捨て屯田兵に志願し、日露戦争後も軍に残った。尾形に重傷を負わせた杉元たちを追跡中にアシリパの危機を察知したエゾオオカミのレタラと遭遇、マタギの血をたぎらせる。
・牛山辰馬
10年間無敗を誇ったことから「不敗の牛山」と呼ばれる柔道家。現役時代からの猛稽古によって鍛え上げた強靭な肉体を持ち、ハンペンのように分厚く盛り上がった額は突き立てられた釘を跳ね返すほど硬い。一方で抑えの利かない旺盛な性欲を持て余しており、時としてそれが仇になることも。網走監獄に収監されたのも、師匠の妻を寝取ったことがきっかけだった。刺青を持つ脱獄囚のひとりで、利害関係が一致した土方の一味に加わる。
・永倉新八
新撰組で一番の実力と謳われた剣豪。戊辰戦争の終結後、剣術師範や講習会のために樺戸集治監に出入りしていたところ、かつて袂を分かった土方と二十余年ぶりに再会を果たす。土方が脱獄してからは、資金や武器の調達など物心両面において支援。普段は穏やかな好々爺だが、剣の腕はいまだ健在で、ひとたび戦闘になると凄まじい剣さばきで相手を血の海に沈める。若かりし頃のあだ名「ガムシン」は「我武者羅な新八」に由来。
・家永カノ
刺青を持つ脱獄囚のひとりで元医者。体の不調を動物の同じ部位を食べて治す「同物同治」の考えを信奉し、監禁した患者を殺した罪で網走監獄に収監されていた。実際は年老いた男性だが、脱獄後は若い女の姿となって札幌世界ホテルの女将に身分を詐称。ホテル内に無数の罠や迷路を設置し、訪れた客を次々と餌食にしていた。
・キロランケ
アシリパの父の古い友人。極東ロシアのアムール川流域に暮らす少数民族の出身で、若かりし頃に北海道に渡ってアイヌとなった。名前の意味は「力強い下半身」。幼少時から馬と触れ合いながら育ったため、馬に非常に親しみを持っており、調子の見極めや騎乗の術を心得ている。また、大日本帝国陸軍第七師団所属の工兵として日露戦争に参加した経験を持ち、火薬を用いた武器作りの技量も高い。女性は抱き心地のいい太めが好み。
・インカラマッ
「見る女」を意味する名の通り、占いが得意なアイヌの女性。「シラッキカムイ」というキツネの頭骨を使った占いはよく当たると評判で、アイヌのコタン(村)を渡り歩いて貢ぎ物を得ながら生活している。アシッパと初めて出会った際、彼女が父を探していることを言い当て、その人物を知っているような態度を見せた。常に笑みをたたえた美貌と相手を煙に巻くような言動からは、ミステリアスな雰囲気が漂う。顔に傷を持つ男が好み。
・二階堂浩平
大日本帝国陸軍第七師団一等卒。双子の兄弟の洋平とは外見だけでなく、挙動や好戦的な性格まで似通っている。小樽で刺青人皮を探していた杉元を連行する際に抵抗されたことを根に持ち、兄弟二人で拘禁状態の杉元を襲撃。だが、返り討ちにあって洋平を殺され、その後は杉元の命を奪うことに強い執着を見せるようになる。
・宇佐美上等兵
大日本帝国陸軍第七師団上等兵。両頬にあるホクロが特
徴で、鶴見中尉への心酔ぶりは鯉登少尉に勝るとも劣らない。鶴見中尉の命で網走監獄に新人看守として潜り込むも、正体がバレて脱出する失態を犯してしまう。
・月島軍曹
大日本帝国陸軍第七師団軍曹。鶴見中尉の補佐役として日露戦争に参加し、戦後も彼が掲げる軍事政権樹立の野望を実現させるべく手足となって動く。実直な性格で、曲者ぞろいの第七師団の中では常識的な人物と言える。
・二瓶鉄造
「冬眠中のヒグマもうなされる悪夢の熊撃ち」と評される凄腕の猟師。獲物と命を懸けたやりとりをする覚悟の表れとして、単発式の村田銃を愛用する。刺青を持つ脱獄囚のひとりだが、脱獄後はエゾオオカミの生き残りであるレタラを仕留めることに執念を燃やす。ヒグマを恐れないアイヌ犬のリュウを猟犬として連れている。
・辺見和雄
日本各地を放浪しながら百人以上を殺した連続殺人犯にして、刺青を持つ脱獄囚のひとり。表向きは人当たりのいい人物だが、息をするように人を殺す残忍な本性を隠し持つ。殺人の衝動は自身にも向けられ、最高の殺され方を想像して興奮する性癖がある。脱獄後も金塊には目もくれず、漁場を点々としながら人殺しを続けていた。
・フチ
アシㇼパの祖母。病死した夫が村で一番偉い人物だったため、村人から一目置かれている。アシㇼパのことを宝物のように大切に思い、女性としての幸せも手にしてほしいと願う。アシㇼパと違って和人の言葉は話せない。
・レタラ
絶滅したとされるエゾオオカミの生き残り。小さい頃にヒグマに襲われていたところをアシリパに助けられ、家族同然に育てられた。成長して森に帰ったあとも、彼女との信頼関係は続いている。名前はアイヌ語で「白い」の意味。身の周りの道具や生き物をカムイ(神)として敬うアイヌでは、狼は「ホロケウカムイ」と呼ばれる。
・リュウ
二瓶鉄造が連れている若く優秀な猟犬。勇敢なアイヌ犬でヒグマを恐れない。だが、狼の縄張りの中では、怖気づいて使い物にならなくなってしまった。二瓶の死後は、白石に手懐けられて土方の隠れ家まで導いたことも。
・のっぺら坊
アイヌの金塊を強奪した人物。網走監獄に死刑囚として収監中で、顔の表面を火傷で失っていることから「のっぺら坊」と呼ばれる。外の仲間に金塊の在り処を伝えるため、同房の囚人に隠し場所を暗号にした刺青を施して脱獄させた。アシリパの父親を殺した仇と目されていたが、彼こそがアシリパの父親である可能性が浮上する。
■メインロボ・アイテム
・刺青人皮
囚人たちの体に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫ったもの。
■サブタイトル
・第1話/ウェンカムイ
・第2話/のっぺら坊
・第3話/カムイモシㇼ
・第4話/死神
・第5話/駆ける
・第6話/猟師の魂
・第7話/錯綜
・第8話/殺人鬼の目
・第9話/煌めく
・第10話/道連れ
・第11話/殺人ホテルだよ全員集合!!
・第12話/誑かす狐
■主題歌・楽曲
・OP1
・期間/1〜12
・Winding Road
・作詞/KamikazeBoy、Jean-KenJohnny
・作曲/KamikazeBoy
・編曲/MANWITHAMISSION、KohsukeOshima
・歌/MANWITHAMISSION
・ED1
・期間/1〜12
・Hibana
・作詞/Rey
・作曲/Reiji
・編曲/Reiji、Tsuyoshi
・歌/THE SIXTH LIE